【警察エッセイ】ジェネラリストとスペシャリスト
ハイどうもぉ。
皆さんの心の中の何でも屋。
元警察官の花山烏一です。
皆さん、何でも屋さんですかい?
『いきなり意味の分かんねぇ事言ってんじゃねぇぞ、この野郎。』というツッコミは置いておいて、世の中には何でも卒なくこなせる人っているよね。一方で、他の事はそんなに出来ないけども、ある一点については他の追随を許さないほどバケモノ級の能力がある人もいるよね。
ジェネラリストとスペシャリスト。
様々な分野を非常に高いレベルでこなせるジェネラリストと一点において圧倒的な能力を発揮出来るスペシャリスト。皆さんはどちらに該当する?
おそらく、日本人は程度の差はあれどもジェネラリストの方が多いと思うんよね。別に批判する気はサラサラないんだけども、我々日本人はガキンチョの頃から学校とかで、平均的に能力を上げる様に教育されてきたんよね。社会に出てからも一緒で、一つの事しか出来ない人よりかは何でも卒なくこなせる人の方が良くも悪くも使い勝手が良いから重宝されやすいよね。
もちろん、ジェネラリストもスペシャリストもどちらも大切な存在だけども、日本人の国民性や社会性的にジェネラリストが好まれる様な気がするんよ。
自分で言うのもなんだけど、花山はどちらか言うとジェネラリスト思考の人間だったんよね。一つの事を尖らせていくよりも満遍なく能力が高い方が何かと良いのかなと漠然と思っていて、そうやって過ごしてきたんだけども、警察官をやっている時に、もしかしたら自分はジェネラリストを目指すよりもスペシャリストを目指す方が良いんじゃないかと思った時があったんよね。
■ジェネラリストとスペシャリスト
警察組織にはいくつもの部署があるんよね。
地域課、交通課、刑事課、生活安全課、警備課、警務課。
この6つの部署で編成されていて、各課でさらに部署が細分化されて業務に当たっているのね。この中で、99.9%の警察官が必ず経験するのが地域課なんよ。地域課は主に交番勤務やパトロール勤務をしていて、いわゆるお巡りさんとして警察業務にあたっているんよ。
なので、基本的に皆さんが通報なり警察を呼んだ時に一番最初に来るのがこの地域課の警察官なんよね。そういった点から、地域課の警察官は幅広く警察業務に携わる事になるのね。他課の業務全般を取り扱う事になるから、一番最初に経験する部署としては適任で、地域課の経験を踏まえて、自分が何を専門にやっていくのか決める警察官が多いんよね。
花山は元々、交通課一本勝負で警察界に殴り込みに行ったから、迷わず交通課の世界に入っていったけども、中にはずっと地域課で交番勤務やパトカー勤務をして警察人生を全うする人もいるんよね。
そんで、こんな事を自分で言うのはキモいんだけども、花山は最初に配属となった地域課でそこそこ仕事が出来ていたんよね。ただ、上には上がいて、そこまで突き抜けれている感じはしなかったんよ。ただ、次に異動した留置所勤務で自分でも分かるくらい能力が開花したんよ。
留置所は部署としては警務課で、名前から分かる通り、留置所の事しか業務としては行わないんよね。この一つの事しか行わないという事が花山にはドンピシャに合っていたのか、メキメキと留置所内でのスキルが上がっていったんよね。ぶっちゃけ、あらゆるスキルを総合的に見た時に都道府県内で少なくとも5本の指には入るくらいの能力があったと思うんよね。それくらい言えるくらいにバッキバキに能力があったと今思い返しても思うんよね。
もちろん、そう言える様になるまで、結構シンドい事があって、マジで業務中にトんでやろうかと何回も思った事があったんだけども、頭の片隅で『ここで自分がトんだら、手配が掛かって、見つかったらニュースになってクビにもなるんかな。』と無駄に冷静に考えていて、トばなかったんよね。
この時の経験は今でも自分を支えるモノになっていて、絶対とは言えないけども、頭が狂うくらい馬鹿みたいにやれば、結構突き抜けた能力を得られるんじゃないかと思える様になったんよね。
こんな経験がジェネラリスト思考から花山をスペシャリスト思考へと変えていったんよ。
■まとめ
スペシャリストを目指すのは恐い事でもあると思うんよ。一つの事を追求していくワケだから、もしスペシャリストになれなかった時に、替えがきかない可能性もあるんよね。コレがジェネラリストを目指させようとする一番の理由だと思う。
どらちが正しいとかはないけども、皆さんはジェネラリストとスペシャリストのどちらを目指しますかい?
花山は誰も追いかけて来れない様な他を圧倒する様な能力を持っているスペシャリストになりたいんよね。
今回は以上となります。
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そんじゃ待ったねぇ。