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【警察エッセイ】姿見えなき声が僕を動かす

ハイどうもぉ。
皆さんの心の中の指令担当。
元警察官の花山烏一はなやまけいいちです。 

皆さん、無線機って使った事ある?

『アマチュア無線くらいなら使った事あるけども本格的なのはねぇな、この野郎。』というツッコミは置いておいて、この世界には数は少ないけども無線がなきゃ成り立たん仕事がいくつかあるんよね。

無線機を使った事がある人は分かると思うんだけども、無線機ってホントに今の時代に合ってない物だと思うんよね。というのも、普通にケータイで電話すれば事もないからなんよ。それでも、無線機の良い所を挙げるとするならば、複数人が同時に同じ内容を聞けるって事かな。

細かいハナシをし始めると脳が木っ端微塵に粉砕されかねないから、簡単に説明すると、決められた周波数に合わせた無線機を持っていたらある程度の距離が離れてていても同じ周波数の無線機と通話が出来たり、自分が通話していなくても他の人の通話を傍受する事が出来るんよね。

そんで、無線通話って独特で電話での通話と違ってルールとかがあるんよ。

自分が話したハナシの最後には『〜。どうぞ。』って言わないと相手は話し始めちゃアカンかったり、無線通話独特の言い回しとか言葉があったりして、慣れていてもなかなかに難しいモンだから、上手い下手が結構分かれるんよね。

そんな小難しい無線通話だけども、警察の世界には無線通話のスペシャリスト達がいるんよね。

その名も通信指令室。

今回はそんな無線に関するハナシです。どうぞ。なハナシ。


■姿見えなき声が僕を動かす

通信指令室。

各都道府県警察の本部に設置されている地域部の部署なんよ。

業務内容は部署の文字通り、通信によって指令をする事。

もうちょい具体的に説明すると、皆さんが110番をした場合、電話の発信所在地の都道府県の警察本部の通信指令室に繋がるのね。大阪にいたら大阪府警の通信指令室に繋がる感じ。そんで、その通報の内容を受けてその場所を担当している警察署に無線で指令を出すのね。警察署を経由している場合じゃない通報内容の時は直接パトロールとかしている警察官に指令を飛ばす時もあるんだけども、基本的には担当警察署に向けて無線をするのね。

だから、顔も名前も知らない指令担当の無線1つで多くの警察官が動くんよ。

『顔も名前も知らねぇ奴の言う事なんか聞かねぇ。』なんてキモい警察官はいないけども、よくよく考えたら声一つで何人もの警察官を動かすって凄い事だなって思うんよね。

現場に行って危険な目に遭うって事はないけども、自分が現場に向かわせた警察官が危険な目に遭う事もあるんよね。そんな重圧が掛かるっていうのに恐ろしいくらい滑らかに淀みのない指令を送ってくるモンだから大した人達だなって現役の頃は思っていたね。

マジで上手い指令担当の人はアナウンサーみたいな流暢な感じだったんよね。

■まとめ

通信指令室を経験した人と一緒に仕事をした事があるけどもマジで滑舌が良い。

花山はたまに自分でも何を言っているのか分からないくらい滑舌が悪い時があるんだけども、通信指令室で鍛えられたのか経験者の人達は普段から滑舌が良い話し方なんよね。その人は同じ警察官として色んな現場を経験した身としてどう考えても危ない現場に警察官を行かせるのはとにかく無事に終わってくれと思っていたそうなんよね。

姿が見えずとも無事に帰って来てという想いを込めた無線をその人は送っていたんだろうなと思うんよね。

今回は以上となります。
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花山 烏一/ハナヤマ ケーイチ
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