【警察エッセイ】身内は特別
ハイどうもぉ。
皆さんの心の中の親戚。
元警察官の花山烏一です。
皆さん、身内はいますかい?
『産まれた時から天涯孤独だよ、この野郎。』というツッコミは置いておいて、何かしらの理由があって身内がいない人もいると思うけども、多くの方が身内がいる家系かと思う。
花山は末期の厨二病患者だから天涯孤独というキーワードに憧れていた激イタな時期もあったけども、年々おじさんになるにつれて身内のありがたみが分かる様になってきたんよね。
なんだかんだ最後に救いの手を差し伸べてくれるのは身内だし、本気の本気で自分の事を考えてくれる人も結局は身内しかいないと思うんよね。だから、とにかくボーイ&ガール達にはウザったいかもしれんども、身内は大切にしてほしい。とは言え、身内だからこそ難しい問題もあったりして、身内同士で揉めに揉めて権利だお金の事で裁判で争ったり、犯罪をやってしまう事もあるんよね。
そんな身内とはいえ、やって良い事悪い事があるけども、身内が故に犯罪なのに犯罪にならない事もあるんよね。
今回はそんな厄介な身内のハナシ。
■身内は特別
親族相盗例。
あまり聞いた事がない言葉だと思う。
勘の良い人は何となくどんな事か分かるかもしれんけども、親族相盗例とは簡単に言えば身内同士で物を盗んでも罪に問われませんよって法律なんよね。
例えばだけども、子どもが親の財布からお金を盗んだり、弟が兄の漫画を勝手に売ったからって窃盗罪だったり横領罪にはならないよね。その法的根拠がこの親族相盗例にあるのね。
どの範囲でこの親族相盗例が適用されるのかというと、犯罪としては『窃盗罪・不動産侵奪罪・詐欺罪・恐喝罪・背任罪・横領罪』で親族としては『六親等内の血族・配偶者・三親等内の姻族』が該当するのね。小難しく書いたけども、要は身近な親族間で何か物を取り合っても罪にならないよって感じで捉えてもらえればいいかなと思う。
ただし、この親族相盗例はあくまで『刑事事件』で適用されるモノであって、『民事事件』では適用されないのね。だから、国から何かしらのか刑罰は下らないけども、身内から損害賠償請求はされる可能性があるんよ。
まぁ、そもそも身内だからといって勝手に物を取っていいワケなんて一つもないんだから、親族相盗例はどうなんかなと思う時もあるけども、もしも魔が差して家族や他の親族の何か物を勝手に取っちゃったら正直に言って謝るのが一番の解決策だと思うんよね。
■まとめ
意外と家族間で物を取った取ってないみたいな通報って入ったりするんよね。
通報が入った以上は仕方がないから現場に行くけども、心の底から勘弁してくれよと思うんよね。幼稚園児のおままごとじゃないんだから、それくらい警察なんか呼ばずに身内同士で解決しろよと誰もが思うと信じたいけども、警察を呼ばな収集が付かないくらい険悪な身内っているんよ。
そういう現場に行ってたのは20代前半だったんだけども、何で自分の親より歳上の夫婦や親戚同士の仲を持たなかんのやと思った一方で、元々は普通に接していたであろう人達がどうしてこうなっちゃったのかなと思ってもいたんよね。
身内同士だからって必ずしも仲良くする必要はないし、身内同士だからこそ一線を引いたりする事もあるかと思う。
それでも幸か不幸か身内としてこの世に産まれてきたのだから、出来る限りは仲良くしておくのが良いのかなと思うんよ。
今回は以上となります。
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そんじゃ待ったねぇ。