【警察エッセイ】破格の存在感

ハイどうもぉ。
皆さんの心の中のアンダーニンジャ。
元警察官の花山烏一はなやまけいいちです。

皆さん、日常で変装はしてますかい？

『いや、普通に生きていて変装なんてするワケないだろ、この野郎』というツッコミは置いておいて、花山は永遠の14歳なモンだから、今だに漫画や映画でスパイや探偵の人達が変装して働いている姿を観るとかっちょええって思っちゃうようなお年頃なんよね。

男性諸君ならこの感覚に共感してもらえると思うんだけども、どうだい？

変装して尾行したり相手を騙す様な事をするのは、少年心をコチョコチョとくすぐられて、フフフと我々少年達を笑わせてくれると思うんだけども、そんな感じで男の子にとって変装するという行為は特別なモノなんよね。

そんな変装を警察官はよく使うんよね。

■破格の存在感

警察官、特に制服で勤務する警察官にとってマストな変装用具があるのね。

それは上っ張り。

上っ張りを何と呼べばいいか分からないと思ったそこのアナタ。その変装用具は『うわっぱり』と言って、要は上に羽織る上着のコト。『いっちょ前に上っ張りって言って、何をカッコつけてんねん』ってツッコミはナンセンス。

花山も例に漏れず制服警察官の必須用具の上っ張りを持っていたんだけども、上っ張りをどういった時に使うのかを皆さんは知りたいよね？

一つ例を挙げるとしたら、逮捕した人物をどこか公共の場に連れて行く時に使うんよ。逮捕した人物はそれ相応の事をした人物ではあるんだけども、一応人権というモノを護らなければアカンのよね。

逮捕された人物を外部の人目に触れる場所に連れて行く時は、必ず手錠を掛けてその上から手錠カバーといってどう見てもそこに手錠がはめられているのがビンビンに分かるシロモノをするんだけども、横にいる警察官が制服姿でいたら全ての小細工が無に帰してしまうんよ。そういった時の為に警察官は制服の上から上っ張りを羽織っていく事になるんよね。

他の例だと、食事を買いに行く時とかも使うのね。ちなみに花山は制服姿のままコンビニに買いに行くというストロングスタイルを取っていたポリスだったんよ。

何でそんな事をしてたかっていうと、一種の防犯を兼ねていて、日常的に警察官が立ち寄るコンビニなら悪さをしようとする人物もこのコンビニは止めておこうかなと思わせる為に、敢えて制服で行っていたんよね。

でも、ちょっと恥ずいんよね。やっぱり制服姿で行くとさ、皆んなも花山に注目せざるを得ないじゃん？そんで、あのモブポリスは一体何を買うんだろって目線をヒシヒシバシバシと感じるんよね。

ちょっと試されてるやん？センス見せたりたいやん？警察官がコンビニで○○を買っていたよってどこかで言わせたいやん？と思ってたのは花山の妄想で、誰も花山が何を買うかなんて興味ないのが現実だったんだけどね。

店員さんも花山が何を買おうが『 アリガトウゴザイマス。』しか言わんかったしね。

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今となっては警察官を退職して一般ピーポーに転生した花山だけども、警察官を辞めて気付いた事があるんよね。

それは、上っ張り1枚ごときではあの警察官の制服のイカつさは消せないという事。

ここで皆さんに一つとっておきの事を教えよう。

真夏なのに長袖の上着を着て、紺色のパンツに黒色の靴を履いていたら、その人物は99%の確率で警察官。

普通いないんよ。真夏に長袖ジャージを羽織っている人なんて。もし、警察官以外でいたらごめんね。

でも、あんな布切れ1枚ごときじゃその制服のイカつさは貫通しちゃうんよ。変装が変装の意味を成していなかった事に今更気付いたんよね。

この事から学んだ事は、自分の姿を客観的に見る事の大事さが分かったというコト。

■まとめ

そう考えると、警察官の制服ってすっごいインパクトの強い格好なんだなと思うんよね。

誰が見ても、警察官だって分かるもんね。

でも、警察官の夏の制服って青っぽいんだけども、よく郵便局員さんの制服と間違われるのよね。

郵便局員さんの制服もなかなか強いぞという冗談は置いておいて、現職で警察官をしている時は全然意識していなかったんだけども、警察官を経験すると上っ張りを着て姿を隠蔽している警察官も、制服姿じゃない警察官も何となく分かるもんだなと思ったのね。

格好以前に警察官って、警察官特有の雰囲気というか、よく分かんないけども、嫌な威圧感があるんよね。

花山は一応現職時代はジュノンボーイ警察官を名乗っていたから気を付けていたけども、もしかしたら花山も知らず知らずの内にそういった雰囲気を出してたかもしれんね。

本当に、自分がどういう風に周りから見えているかという事は気を付けておかないとアカンなって思ったね。

今回は以上となります。
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そんじゃ待ったねぇ。