【警察エッセイ】リミテッド･オーバー･ドライブ

ハイどうもぉ。
皆さんの心の中の教習所。
元警察官の花山烏一はなやまけいいちです。

皆さん、運転免許証は持っていますかい？

『持ってなきゃこの車社会の日本は生きて行けねぇぜ、この野郎。』というツッコミは置いておいて、昨今は若者の車離れどころか運転免許証離れが叫ばれている世の中だけども、とは言っても、多くの人が運転免許証は持っているかと思う。

そんで、コレは花山より上の世代の人達にはあんまり当てはまらないかと思うけども、皆さんがお持ちの運転免許証はMT？それともAT限定？

オッサン･オバサン共からしたら『AT限定なんてありえへん。』みたいな感じだと思うけども、花山達の世代からしたら男性女性問わずAT限定免許は一般的なんよね。実のところ、花山も最初に取った時はAT限定だったんよね。警察官になるにあたってMT車も運転出来る様に限定解除しに行ったんだけども、一発でMT免許を取るより多めにお金を払ったからバカな事をしたなと思ってたんよね。そんな無駄金を断腸の思いで払った花山だけども、警察官時代にMT車を運転したのは2回しかなくて、よりやるせなくなったのはココだけのハナシ。

そんな花山の不幸話は彼方の此方へと吹き飛ばして、皆さんに一つ質問をしたいんだけども、AT限定免許の人がMT車を運転したらどうなると思う？

この問いに即答出来たアナタは警察官よりも道交法マスターかもしれないよ。

■リミテッド･オーバー･ドライブ

AT限定免許の人がMT車を運転したらどうなるかと言うと、答えは『違反となる』なんよ。

『いや。そんな事は分かるやい。何の違反になるか教えんかい。』とツッコミを入れたそこのアナタ。

まぁ、落ち着きなよ。

より具体的に言うと、『免許の条件違反』という違反になるんよね。

『ん？AT限定免許の人がMT車を運転したら運転出来ない車を運転しているからそれは無免許になるんじゃないの？』とツッコミを入れたそこのアナタ。

勘の良いガキは花山は嫌いじゃないよ。

この辺のハナシは非常にややこしくて、現役の警察官でも交通部門に精通していないと迷ったりする所なんだけども、端的に言うと『運転が許可されていない車種を運転すると無免許運転違反』で、『運転が許可されている車種でも運転の条件を満たしていないと免許条件違反』なんよ。

ややこしいね。ややこしくてややこしくなるよね。

具体例を出すと、『普通免許しか持っていないのに大型車を運転』・『第一種免許しか持っていないのにタクシーなどの第二種免許が必要な車を運転』とかが無免許運転。一方で、『AT限定免許なのにMT車を運転』・『運転条件に眼鏡等と記載があるのに視力矯正器具を付けずに運転』とかが免許条件違反。

理解出来た人もいれば、説明が下手過ぎだろクズ野郎と思われた人もいるだろうけども、コレが花山の限界なんよ、すまんね。

ちなみにだけども、免許条件違反をやらかすと、違反点数が2点付与されて、反則金は大型車9000円･普通車7000円･二輪車6000円･原付車5000円。

■まとめ

まぁ、なかなか免許条件違反をやらかす人なんていないし、実際に花山も警察官時代には一度も会わんかったんよね。

だから、免許条件違反ってありそうであんまり無いはぐれメタル系交通違反なんよ。

具体的な数は忘れたけども、交通違反って皆さんが思っている以上に数があるから知らず知らずの内に交通違反をしない様に気を付けてくださいな。

今回は以上となります。
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そんじゃ待ったねぇ。