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【警察エッセイ】ショクジロワイヤル

ハイどうもぉ。
皆さんの心の中のお残しは許しまへんで。
元警察官の花山烏一はなやまけいいちです。

皆さん、普段食事はどこで取っていますかい?

『一緒に食べてくれる人がいねぇから一人で便所で食ってんよ、この野郎。』というツッコミは置いておいて、自宅、職場、飲食店などなど、食事についてはあらゆる所で取っているかと思うけども、学食や社食を利用した経験がある方も多いんじゃないかな?

花山は大学に学食があったんだけども、大学時代はそんなに学食は利用しなかったんよね。理由は単純明快。決して不味くはなかったし、お値段もお手頃だったんだけども、食堂の座席数がまぁまぁ少なかったから、それなら別にわざわざ激混みの食堂じゃなくてもええかなって思ったからなんよね。かつ、大学の近くに飲食店も多くあったから、そちらをよく活用していたんよね。だから、学食については素人童貞みたいなモンで、あんまり思い入れや思い出がないんよね。

そんでもって、社食の方はどうなんだいこの野郎って感じだと思われているだろうけども、社食と呼んでいいのか分かりかねるんだけども、それっぽいのは経験があるんよね。

警察学校という場所でね。


■ショクジロワイヤル

警察学校での食事は基本的に食堂で取ることになるんよね。

朝・昼・晩と三食きちんと出るから、さすがに食事も与えられないほど劣悪な環境じゃないんだけども、食事スタイルにはやや問題があったなと今でも思うんよね。

警察学校に入校してから最初の約1ヶ月は強化期間と言って、特例で認められない限り外泊や外出する事すら認められない軟禁状態になるんよ。その強化月間中の食事については、後ろで教官達が眉間にマリアナ海溝クラスの深いシワを寄せつつ、ジャックナイフの様に目を鋭くさせて睨みを利かしながら食べないとアカンのよね。

そんで、後ろでぶつぶつぶつぶつ何かを言ってるんよ。

『警察官は悠長にメシなんか食ってられんぞ。』
『迅速かつ的確に栄養を摂取せよ。』
『残したらクビな。』

『一言一言が怖えって。メシを残したらクビだぁ?やってみろよ、上等だこの野郎。』と言えるほど花山は強心臓じゃなかったんよね。そんな花山みたいな小心者は咀嚼をする事なく、固形状態で胃に直接ブチ込んでいたモンだから、消化器官達には多大な負担を掛けまくっていたんよね。

よくぞ耐え抜いた。我が臓物ながら天晴れなり。

食事メニューについては、朝はパンか米。昼と夜は肉か魚か丼or麺みたいな感じだったね。花山はジパングの血が流れてるから、米食が多かったけども、たまに裏切ってパンをムシャムシャと食っていた時もあったんよね。昼と夜については、基本的に丼か魚にしていた。食堂も各メニューに限りがあるモンだから、舌がだらしねぇ幼稚な警察学校生なんて肉しか見えていなくて、皆んなそっちに行くんよね。だから魚とかの列はいつもスカスカ。

それに加えて、健康的な面も花山は意識していた自称意識高い系警察学校生だったモンだから、魚を愛食していたんよね。

■まとめ

今思うと、やっぱり警察学校の食堂は懐かしいね。

なかなか気が抜ける所がない警察学校において、少し落ち着ける様な場所でもあったんよ。食事についてはそこそこ美味しくて、値段から考えるとだいぶお得だったとも思う。

食事について全く楽しみを見出せなかった花山に食事とは楽しく、気が休まるモノだと警察学校の食堂で知る事が出来たのはとても感謝なんよね。

今回は以上となります。
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花山 烏一/ハナヤマ ケーイチ
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