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【警察エッセイ】負け戦

ハイどうもぉ。
皆さんの心の中の敗戦の将。
元警察官の花山烏一はなやまけいいちです。

皆さん、負けていますかい?

『少なくともテメェだけには勝ってんよ、この野郎。』というツッコミは置いておいて、勝負の世界では勝者がいる一方で敗者もいるよね。

世知辛い世の中だけども、この世界は常に何かと戦う様な世界なんだよね。学生とかだと部活や勉強で社会人だと成績や給料だったりで、戦う気がなくとも数字とかで勝ち負けを勝手に比べられちゃうよね。

花山は負け続けている人生で、そろそろ一発逆転の特大ホームランを打ちたいお年頃なんだけども、勝つ事ってなかなか大変な事よね。

負けから学ぶ事もあるとか言うけども、負け続ける事からは学べる事なんてあんまりないんよね。強いて言うなら負け続けるのは惨めな事だって分かる事くらいじゃないかな。

やっぱり勝者の世界に立ったら勝ちたいよね。

そんな勝ち負けで比べられちゃう世知辛い世の中だけども、警察の仕事って基本的に負け戦だと花山は思っているのね。

今回はそんな負けても前を向かないとアカンハナシ。


■負け戦

基本的に警察の仕事って、犯罪が発生してから動き出す仕事なんよね。 

つまり犯罪が起きてから動き出している時点で犯罪を発生させてしまっている状態だから警察の仕事は負け戦がほとんどなんよ。

コレが警察は何かが起きてからしか動けないと言われる所以なんだけども、徐々に時代が変わって来てはいるものの、法律的に犯罪が起きる前から何でもかんでもやれるワケじゃないのが歯がゆいところなんよね。

警察は事前に犯罪を防いだりもしているんだけども、発生している犯罪の比率を考えると焼け石に水みたいな数なんよね。それでも事前に犯罪を防いだりも事で被害に遭う人を救えたと思うとそれが心の拠り所になったりもするんよの。とは言え、ほとんどの場合は犯罪が発生して被害者が出ている状況で動き出すから言い方は乱暴だけども、負け確定の状況からどれだけマシな状態にするのかが警察の仕事だと思っていたのね。

だから、一番苦しいのは被害者の方なんだけども、警察も苦しいんよね。負けが確定の状態でそれでも仕事をしなきゃアカンのは精神的に苦しいんよ。なかなか負け確定の状態で仕事をする職業ってないんじゃないかな?

それでも、少しでも警察が犯人を捕まえれば被害者にとって幾ばくかは心に平穏が訪れると思うし、どん底から被害者を救い出してあげれるのが警察の役目だと思うんよ。

負けても負けても何度でも立ち上がって仕事をしなきゃアカンのが警察だけども、被害を受けた人と比べたら泣き言なんて言ってられんのよね。

■まとめ

正直なところ、警察官として現場で働き始めてからは自分の事に必死過ぎて被害者の事を慮る事が出来ていなかったんよね。目の前の仕事をに必死になり過ぎて被害者の方に精神的な負荷を掛けていた事が多々あったと思う。

様々な現場や上司先輩達からのアドバイスを受けて徐々に被害者の方に対してどうすれば良いのかが少しずつ分かる様になってきたけども、実際問題なかなか難しかったね。

だからこそ、言い方は変だけども、そういった苦しい経験をした事がある人は警察官に向いていると思うんよ。

人の苦しみや悲しみを理解出来る人は警察にとって貴重な人材なんよね。

色々とヤンヤヤンヤと嫌味を言われる警察だけども、少しでも負け戦を減らせる様に日々奮闘している警察官を温かい目で見守ってくださいな。

今回は以上となります。
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花山 烏一/ハナヤマ ケーイチ
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