【警察エッセイ】緩やかなカタストロフィ
ハイどうもぉ。
皆さんの心の中の破滅の使者。
元警察官の花山烏一です。
皆さん、破滅していませんかい?
『破滅してる奴はテメェの記事なんか読まねぇだろ、この野郎。』というツッコミは置いておいて、世の中には破滅している人もいるよね。
破滅については人それぞれでどんな定義かは変わると思うけども、花山的には『元の状態に戻れない』っていうのが破滅だと思うんよね。
11月に入って早々と不謹慎なハナシをしてホンマにすまんって感じだけども、ちょうど2年前くらいの今頃に花山は破滅の一歩手前まで行ってたんよね。
今回はそんな破滅的なハナシ。
■緩やかなカタストロフィ
2年前の今頃、花山は自他共に認めるほど壊れかけていたんよね。
パワハラが仕事だと思っている上司、それを若手警察官の通過儀礼だと思わんばかりに見て見ぬ振りする同僚、処理しても処理しても降り掛かってくる事案などなど、花山の中にサガミのコンドームばりの薄さの余裕もなかったんよ。
警察官っていうのは理不尽に相対する仕事だというのは皆さんも想像が付くとは思うけども、理不尽に慣れ過ぎると人間は緩やかに壊れていくんよね。ただ、人それぞれ壊れるスピードだったり耐久度が違うから、運良く退官まで持つ人もいれば、花山みたいにすぐに壊れちゃう人もいるんよね。
花山が人間として弱かったと言われたらそれまでなんだけども、警察官はあまりにも理不尽に対して寛容になる事を求められ過ぎていると思うんよ。
だって、普通に考えて2日も3日も寝ずに働くのなんて正気の沙汰じゃないじゃん。でも、警察の世界ではそれが当たり前とまでは言わないけども、そこまで不思議なハナシでもないんよね。
相手にする人にしても、刃物だったり鈍器だったり爆発物だったりも持っている相手に突っ込んでいかなアカンのよね。警察官だってマンガのスーパーヒーローじゃなくて普通の人間なんだから、何かあったらすぐにあの世行きなんよ。
『じゃあ警察官になんかなるなよ。』と言われればぐうの音も出ないんだけどね。
だけども、警察に限らずだけども理不尽に寛容になる事を良しとされる世界には『ヤバい。』と思ったらすぐに逃げ出す勇気を皆さんには持ってほしい。
人間なんてほんの少し前まではスッポンポンで狩りをしていた生き物なんだから、精神的に追い詰められる様な過度なストレスに耐性があるはずがないんよ。ヤバいと思えたタイミングなら破滅を迎える一歩手前で何とかなるのは花山の実体験として言える事だし、アナタが破滅しても誰も責任は取ってくれないんよね。
理不尽に寛容になるという事は緩やかに破滅していく事と同義であるという事を分かってもらえれば今回の記事を書いた意味があるんかなと思う。
■まとめ
世の中にはたまたま運が良かっただけで、自分は理不尽に耐えてきたと豪語する人がいるけども、そんな人の意見は無視していいと思う。
もちろん、様々な理不尽に耐えてやってきた事は凄い事だし尊敬に値するけども、それを他人に強要した時点で花山的には軽蔑の対象なるんよ。
そもそも理不尽な事なんてなくていいんよね。
花山も警察官をやっていた時はこの理不尽を耐えた先に何か明るい未来が待っていると思っていたんだけども、待てども待てども明るい未来なんて来なかったんよね。
時には理不尽に耐える時も必要だけども、理不尽が日常的になっているとしたらすぐに理不尽のない日常へと向かってほしい。
今回は以上となります。
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そんじゃ待ったねぇ。