地域おこし協力隊任期中に心がけたこと(3)~可視化~
子育て支援センターの事例
東日本大震災の影響で、私の協力隊任期は1年8か月であることは冒頭お話させていただきました。
そのような短い期間において何ができるか、自分なりに懸命に考えたり、地域の皆さんと交流を深めたなかで感じ取ったのが、
(笑顔になって欲しいなあ)
ということでした。
かつて仙台市内で保育士として勤務していた時に、知り合いのお母さま方より大量のプラレールを譲っていただいたことがあり(私自身が鉄道好きなので(^^))、それを活用しようと思い立ちました。
子育て支援センターの所長先生にご相談したところご快諾いただき、開催に漕ぎつけることができたのです。
このプラレール類は支援センターに寄贈させていただきました。
有難いのは今日に至るまで定期的にこの活動が継続されていること。
地域のお子様方や、お母さま方、そして子育て支援センターの職員の皆さんに喜んでいただけたことが自信につながりました。
落語会の事例
平成20(2008)年の「岩手・宮城内陸地震」で大きな被害を受けた栗原市。
わずか3年後には「東日本大震災」が襲い、観光需要の回復が目下の急務でした。
地区内に存在する温泉旅館の方より、集客ができなくて困っている、というお話を頂戴したことがあり、たまたま知り合いに噺家がいることから落語会をやりませんか、と企画を持ち掛けたところこちらも快諾をいただき、実現することができました。
それだけではなく、温泉旅館の皆様の計らいで地域内を送迎する無料バスを走らせてくれたお蔭で80名超ものお客様を集客することができました。
落語会の開催に際し、市の方に一つお願いしたことがありました。
それは、開催の挨拶を首長さんにして欲しい、ということ。
「岩手・宮城内陸地震」から復興に向けて不眠不休で努力を重ねる市役所の皆さんの姿を首長さんのお話を通してお客様に感じ取ってほしかったのです。
市の職員の方も承諾してくれた上に、公務多忙な首長さんもわざわざ駆けつけてくれて開催の挨拶をしていただいたときは嬉しさで胸がいっぱいになりました。
今日に至るまで私が自身の使命としているのは、私は黒子、脇役であり、主役で脚光を浴びるのは地域住民の皆さんである、ということ。
移住したばかりのヨソ者である私が注目されてはいけません。
この2つの取組を通して学んだことがあります。
それは「可視化」ということ。
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