『涙は心の汗』とは、、?
『それは、なんの涙?』
『泣けば物事は解決するの?』
『泣いて済むと思わないで、みっともない』
物心ついた頃から母親に言われ続けた言葉を、
気が付けば今、私は自分の子たちにぶつけている。
先日ある番組で、自分が働くお店に大好きな芸能人が
来ると思い違いをした女性店員が泣いていた。
それを見た小5女児が
『こんな事で泣くとか意味分かんない』と、
嫌悪感を露わに呟き、私はハッとした。
泣く事を許されなかった、
泣いても誰も助けてくれなかった人たちの、
陰湿な言葉のそのほとんどは、
妬み嫉みを孕んでいる。
また、自分にも潜在している意識。遅すぎる気付き。
私は子たちに素直に育って欲しいと思っているのに、
それとは裏腹な事を教えてしまっていた。
今からでも、まだ間に合うかな。
『いつでも、泣きたい時には泣いてもいいんだよ』
『汗を流すと身体が健やかになるように、
涙を流すと心が健やかになるんだよ』
そう言って抱きしめてあげたい。