リアルなお産の体験談
先日の出産報告の投稿では
たくさんの方から
お祝いのメッセージをいただき
本当にありがとうございました🥹✨
ひとつひとつ読ませていただき
今回の出産は想像を超える難産だったため
みなさんからのメッセージが
より一層心に沁みいりました😭😭😭
今回、助産院での「自然なお産」
「医療行為に頼らないお産」というのを
経験させてもらいましたが
体験してみてはじめて感じた
『リアルなお産』
というものを体験談交えて投稿します🌿
僕はどこかで “自然なお産” というのを
その言葉の響きから
もっと優しく、もっとナチュラルな
どこか “受動的” で“優しい” 印象を
勝手に思い込んでいました。
しかし実際には
とても「能動的」で「野性的」で
そしてリアルに「命懸け」でした😌
今回僕らの出産は
「破水」からはじまったのですが
助産院で出産する際は
医療行為ができないため
①破水から24時以内に陣痛が来なければ
病院に緊急搬送
②陣痛が来ても破水から36時間以内に
生まれなければ病院に緊急搬送され
どちらにしても陣痛促進剤が打たれ
それでも産まれない場合は帝王切開...
という「タイムリミット」があるお産でした。
しかも破水がくる直前まで
まったく産まれてくる予兆もなく
「正直あと1-2週間はかかるかもしれない...」
と先生にも言われていた矢先で急に
『24時間以内に陣痛をこさせ』
『36時間以内に出産させなければならない』
という現実を突きつけられ
「このままだと病院送りになる」
そうハッキリとは言われませんでしたが
でも先生の雰囲気から今のままでは
病院送りになる可能性が高いことは
ヒシヒシと伝わってきて...
『自分たちのチカラで絶対に産みたい』
そのために先生が示してくれた道が
「自分たちのチカラで陣痛を起きさせる」
というものでした。
それまで陣痛というのは
「起こる」ものと思っており
「起こすもの」とは思っていませんでした。
でも、今回の僕らの状況では
陣痛が「起こる」のを待っていたのでは
確実に病院送り...
そのため、なんとしてでもまずは
24時以内に陣痛を「起こさせる」必要がある
そのため
夏場でも涼しい “鮎屋の滝” という
アップダウンが激しい自然の中に行って
エンドレスで約3時間
陣痛を「起こしながら」
階段や山道の登り下りを繰り返し...
やっとの想いで陣痛がきはじめたけど
まだまだ子宮口は開いておらず
このあとの出産に向けて
体力を養う必要があるとのことで
陣痛が5分間隔できているにも関わらず
一旦家に帰らされ一晩中
5分間隔の陣痛がきては寝ての繰り返し...
翌日8月14日は陣痛も強くなってきて
朝8時に助産院に向かい
「出産」に向けて何をするかといえば
さらに「陣痛を起こす運動」をし続ける
という過酷なもの...
出産するための条件は
①子宮口を熟化させる開かせる
②赤ちゃんを子宮口まで降ろす
この2つが絶対条件で
破水をした時点ではどちらもまったく
進んでおらず前日の運動により
子宮口の熟化は多少進んできたものの
赤ちゃんは全く子宮口まで降りてきていない...
これは出産してわかったことなのですが
へその緒が赤ちゃんに「たすき掛け」
のように絡んでおり
その結果なかなか赤ちゃんが子宮口まで
降りてくることができなかったのですが
そうとはつゆ知らず
何度も何度も
運動をして陣痛を起こしても
なかなか赤ちゃんが降りてきてくれず
先生が赤ちゃんの体制を整えたり
子宮口を開くことを促したり
赤ちゃんがなかなか降りてこないから
陣痛を促す整体の先生まで
急遽駆けつけてくれたり...
陣痛も
もう何百回起こしたかわからないくらい
何度も何度も陣痛を起こし
その痛みを何度も味わいながら
側で何度も何度も
彩の陣痛の「悲鳴」を聞きながら...
そういうことが
1時間、3時間、5時間、10時間...
と過ぎていって
もう最後の方は
「これだったら病院で産んだ方が良いのかもしれない...」
「赤ちゃんは今日産まれてきたいタイミングではないのかもしれない...」
あきらめの気持ちがよぎり始めるなかで
そんな僕の目をみて彩が
「直毅くん」
と一言だけいう...
『彩は最後まであきらめていない...』
助産院の先生も
「がんばれー」「もう少し」
と言ってくれるけど
どこかで無理かもしれないと
きっと思ってもおかしくないような状況...
でもこれも
出産後に先生が教えてくれたのですが
緊急搬送を最後まで実行しなかった理由は
「彩が最後まであきらめていない」
「赤ちゃんの心拍が元気だった」
から。
普通はここまで出産が長引けば
まず妊婦さんの方から辛すぎて
「病院に送ってください」
と言われるそうで...
また
赤ちゃんも疲れて心拍が下がると
赤ちゃんへの影響を避けるために
緊急搬送を遂行するらしいのですが
どれだけ時間がかかっても
赤ちゃんの心拍が一向に下がらない...
「産まれてくる意志がある...」
その赤ちゃんの意志を信頼して
可能な限り粘ったとのことでした。
そして
2024年8月14日21時に
彩と赤ちゃんと先生たちみんなの気持ちが
ひとつになって無事に
『自然なお産』
をやり遂げることができました😭😭😭✨✨✨
出産中の動画も撮ってもらったので
いつかみなさんにも共有してみたい❤️
本当に最後の出産は感動でした😭😭😭✨
正直もう無理だと感じていたし
彩も最後まであきらめてなかったけど
体力はもう等に限界を過ぎていて...
だから本当に子宮口から
「赤ちゃんの頭」
が見えはじめときは
『本当に産まれるんだ!』という
信じられないような気持ちになって
嘘みたいな現実を目の当たりにして
彩も
「赤ちゃんだ〜✨✨✨✨」
と声を震わせながら
出てきてる最中の赤ちゃんの頭を
そっと触れて...
最後は2人で一緒に
赤ちゃんを取り上げました🤱🧑🍼✨
これが『自然なお産』なんだ
とその時に痛感しました🥹🥹🥹✨✨✨
昔はこういうお産が
ある意味で当たり前
自然なお産とは
「自然が勝手にやってくれるお産」
ではなく
「自然のチカラを使って導くお産」
ということで
昔はここまで難産なことが
普通ではないとは思いますが
今だったら陣痛が来なければ
陣痛促進剤を簡単に打つところを
自然のチカラもお借りして
自分たちで「陣痛を促進」させることを
普通にやっていたし
陣痛を起こすための
「体力づくり」や「気力・精神力づくり」
も日々の暮らしのなかで育んでいた。
僕ら(彩)も今回の出産に向けて
毎日のお散歩やスクワットなどの
体力づくりはしてきましたが
なぜここまでして
「カラダづくり」と「ココロづくり」
が必要なのかも今回の出産で痛感しましたし
なぜ医療行為が行われるようになったのか
その理由も身を持って痛感しました。
そして何よりも
『どんなお産にしたいのか?』
その心づくり、気持ちを育むことの大切さ
想像とは正直全然違う
「リアル」なお産
僕らがお世話になった助産院で
陣痛が来てもなかなか出産にいたらず
「病院への搬送」
を希望された方のその後の話しを
教えてもらいましたが
その方は、陣痛の辛さに耐えきれず
病院に搬送されることを望んだけど
そこで陣痛促進剤を打たれて出産はできたけど
「もう二度と出産の経験はしたくない...」
そう語っていたそうです。
今回、僕ら(彩)は
42時間も出産までにかかり
何百回も陣痛の痛みを経験し
今では四つん這いでないと動けないほど
カラダにはダメージが残り
要介護の状況になっています...
『出産は全治2ヶ月の交通事故』
出産前はそのように聞いていましたが
正直、全治2ヶ月どころではないなと...
出産がいかに
『命懸け』
なのかということを
いかにパートナーや周囲の人の
『ココロや精神面も含めたサポート』
が必須なのかということを
身を持って痛感しました😌
たぶん
これらのサポートや
カラダとココロづくりができなくなると
最後のサポートとして『医療のチカラ』が
どうしても必要になるのだと思います。
でも今回、出産した直後の
彩の顔をみると
それまで陣痛で苦しんでいたような
顔では一切なく
いつもの可愛いもの美しいものに
出逢ったときの『キラキラ✨✨』な表情を
していて
「あー、これで良かったんだ」
と思いました😌🌿
ちなみに
「なぜ彩は最後まであきらずに貫き通せたのか?」
聞いてみたらそれは
『赤ちゃんから声が聞こえていた』
からのようで
陣痛の度に赤ちゃんに
『もっとこう動いて』
『もっとこういう風にして』
と赤ちゃんからの「指示」が
彩にいっていたそうです(笑)
このあたりの詳しい話しは
また後日しますが
『いのちの声が聴ける』
ここに女性の強さの根源をみた気がします🌌
でもまずは本当に
無事に産まれて来てくれて良かったです😊✨
僕らのお産の体験談は
決してみんなが “憧れる” ような
楽なお産ではありませんが
でもこれが
『リアルなお産』
なんだと思います😊
自然なお産には
普段からのカラダとココロの準備が
たくさん必要になるし
一緒に乗り越えるパートナーや
サポートしてくれる存在も必ず必要
医療のチカラを借りない分
『人のチカラ』と『自然のチカラ』
を使わせていただく必要があり
だからこその普段から
どんな生き方をするのか?
お産には
その人、そのパートナーシップの
『生き方そのもの』
が出る経験なんだなと思います😊
僕らの体験が
少しでも必要な人のところに
届きますように🌿✨