来世はシマエナガ
毎日橋を渡る。
毎日渡らなかったら、そこはとても心地よくて、幸せな橋。
毎日渡っているとそこはいつも綺麗ないつもの橋。
また渡っちゃったよ。
そこから私の仕事が始まる。最近の課題は頭の回転の遅さだ。言語化が上手くできない。営業職の人を横目で観察しながら私はパソコンを操作する。社会人半年目。なにも生み出せない自分に嫌気がさして、不完全燃焼な毎日です。
帰り道、橋の上からカモが寝ている姿が見える。
正直、羨ましいと思う。朝のニュースで見た、シマエナガの寝ている写真をみてもそう思った。なぜ数多なる生き物がいるのに私はニンゲンなのだ。と元も子もないことを考えながら自転車を漕ぐ。
朝の四時に目が覚める。ふかふかのお布団の中でお風呂も入らず、シマエナガになっていたみたい。最近よくしてしまう、お風呂キャンセル。女の子なんだから、ちゃんとしなよ。と頭の中の小鬼がつぶやく。令和仕様に育った私は頑張るとすぐしんなりしてしまう。
確かに、昔の人は凄かった。今は研究が進みすぎて、土台を確立するのに労力がかからないため、逆に土台を確立の仕方がわからない。要するに、基本ができていないのかもしれない。
そんなこんなでしんなりを繰り返す毎日を過ごしてる。みんなそうかのかな。あの光っているビルにいる人たちはまだ頑張ってるんだな。
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