ゲルハルト・リヒター展
10/2で開催が終了してしまうので、急いでチケットを予約して行ってきた。
一言で感想を言うととても良かった。何が?となるけど、本当にすべてが良かったのだ。
作品はもちろんのこと、天気、交通、混み具合、空調諸々ちょっと嫌だなと感じるところがひとつもなく快適な時間を過ごすことができた。
行ってみようと思った動機はBTSのナムさんが訪れたからというだいぶ不純なものだ。実際にナムさんが立っていたと思われるところに立ってみて、彼と同様に鑑賞できた幸せで涙が出てきた。
彼がアイドルから普通の青年に戻る手段がアート鑑賞や本を読む事と言っていたが、その通りだと思う。自分はただの凡人だけど仕事とか人間関係とか行き詰まった時には趣味に没頭して、頭の中を空っぽにするとスッキリする事がある。今回はゲルハルト・リヒターの作品に没頭して、とても満たされた気持ちで帰ってきた。
アブストラクト・ペインティングが一番印象に残っている。作品をマクロで見て何かに見える、似てるなと想像を掻き立てられるのが好きだ。
放牧された牛達が美味しそうに草を食んでいる情景を思い浮かべた絵が「ビルケナウ」というアウシュヴィッツの写真が元になった作品だと分かった時は驚いた。見る人の数だけ感じ方があるのが抽象画の楽しさだと改めて感じた。