眠れない夜に読む漫画たち
こんばんは〜。冬のせいか、最近とても寝つきが悪く、夜全然眠れないです!!そして朝起きれない。それもこれもすべて冬のせいということにして、熊のようにのそのそと暮らしています。
こないだも全然眠れない夜があって、久しぶりに大好きな漫画を手に取ったら、なんかこっからアロマ出てまっか?というくらいに落ち着いて癒されたので、ここらで私の好きな、眠れない夜に読む漫画3作品について書いてみます。ちなみにすべて短篇集!小説でも映画でも漫画でも短篇集が大好き。それでは、れっらごー。
ひとつめ〜。冬川智子さんの『深夜0時にこんばんは』。
あるラジオ番組のリスナー達、それぞれの生活と悲喜こもごもが展開してゆく連作短篇集。
都内でイラストレーターをしているカホ、静岡の男子中学生アキラ、郊外で主婦をしている由美。何の繋がりもない彼らに共通しているのは、深夜0時に流れるミネラルラジオ、通称『ミネラジ』を毎週欠かさず聴いていること。それぞれに想い人がいたり、守りたい生活があったり、どうしても諦められない気持ちがあったり--深夜に答えを求める彼らに、等しく0時の時報が鳴る。
あらすじを私なりに書くと、こんな感じ!ネタバレにならないように、帯に書かれてる内容のみにとどめております。これがもう〜良いの。まずラジオっていいよね。今は色んな媒体が発展して、動画も見放題の時代だけど、だからこそ近年ラジオの良さを体感している。作品には関係ないけどお正月にNetflixで『ごめんね青春!』というドラマ(錦戸亮とか満島ひかりが出てる学園ドラマ)を観て、その作品でもラジオ番組がキーポイントになっていて、ラジオってほんまええよなぁ〜とあらためて思いました(ちなみに私が一番好きなラジオは天才ピアニストの『深夜おでん』です。もう3年近く毎日、二人の12分間のお喋りが深夜0時に更新されていて、YouTubeでも聴けるよ。ほんま最高!!)。
ちなみに作者の冬川智子さん、この作品を描くために絵のタッチを変えたそうで。他の漫画の作画を見てみると、たしかに全然イメージが違って驚きました。漫画家さんってスゴイ。一人だけどひとりじゃない、そんな不思議な温かみに包まれる作品です。
ふたつめ〜。須藤佑実さんの『ミッドナイトブルー』。表紙の彼女が印象的な表題作ほか、全7篇収録の短篇集。ミステリアスで、どこか物憂げなヒロインがたくさん出てくる。私は須藤さんの描く女性像がすごく好きで、その佇まいや表情の一つ一つに憧れます。全篇とても不思議な影と引力のある面白いお話なんだけど、特に最後に収録されている表題作『ミッドナイトブルー』、これに関してはもう頭抱えてうあーーー、、ってなる。あんまりこういうこと言いたくないけど、何度読んでも最後のページですごい気持ちになる。全然言い表せてないけど。ほんとに好きな作品です。これ読んで寝たら好きな人の夢見れますたぶん。本屋さんで見かけて、タイトルにもなっているブルーの装丁と、線の美しさに惹かれてジャケ買いしたんですが、ほんとに出会えてよかった作品。素晴らしい作品をほんとありがとうございます!
ラスト〜。嶽まいこさんの『なんてことないふつうの夜に』。タイトルの通り、夜がテーマの短篇集なんだけど、ポップなお話が多めで読みやすい。めっちゃ普通の顔して歩いてる人が実はぶっ飛んだ一面持ってたり、日常のすぐそばに不思議な世界が広がっていたり、摩訶不思議でぐんぐん惹かれてゆく嶽ワールドに連れてかれて面白いよ。まっすぐ生きてる、でもちょっと抜けてる登場人物たちにふしぎな親近感がわいてたのしく読めるし、しばし現実からワープできる。安眠できるかはさておいて、なんとなくさみしい時につい手を伸ばしてしまう、お守りのような作品。書店でバイトしてた時に書棚の片隅にあって気になっていて、数年後に買って読んだ漫画です。ひと言で表すならワンダーランド。
以上、眠る前に読みたくなる漫画たちでした。さらっと書きたかったのに、書きはじめると楽しくて、ついいっぱい書いちゃった!どの作品もほんとにおすすめ。眠る前のおともに、気になる作品があったらぜひ読んでみてくださーい。それではおやすみなさいzzz…