
日本版SCHDとは?新たな高配当ファンドの実力を検証
はじめに
みなさん、こんにちは。鼻つぶれぱぐ男です。
今回は、日本版SCHDとも言える新たな高配当ファンド「楽天高配当株式日本ファンド」について解説していきます。
米国で人気のSCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)と比較しながら、日本版の特徴やメリット・デメリットを検証していきます。
日本版SCHD「楽天高配当株式日本ファンド」とは?
2025年2月7日、楽天証券が「楽天高配当株式日本ファンド(四半期決算型)」を設定しました。
このファンドは「ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックス(S&P)」に連動する投資信託で、日本の高配当銘柄を対象にしたインデックスファンドです。
基本情報は以下の通りです。
対象指数:ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックス(S&P)
分配金支払月:3月、6月、9月、12月(年4回)
信託報酬:0.297%
販売会社:楽天証券
投資対象:日本の高配当株
過去のパフォーマンスを検証
「ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックス(S&P)」の過去約10年間のリターンを見てみると、
約3.1倍に成長(2015年1月~現在)
同期間のTOPIX(東証株価指数)は約2.6倍
過去のデータを見る限り、TOPIXよりも高い成長率を示しています。
組み入れ銘柄の特徴
本ファンドの組み入れ銘柄トップ10を見てみると、
KDDI
NTT
SOMPOホールディングス
JT(日本たばこ産業)
など、ディフェンシブな大型株が中心になっています。
上位10銘柄の比率は約40%を占め、時価総額加重平均のため、大型株への投資比率が高くなっています。
米国版SCHDとの違い
米国のSCHDは、VYM(バンガード米国高配当株ETF)よりも人気があるETFですが、日本版SCHD(楽天高配当株式日本ファンド)と比較すると、いくつかの違いがあります。
比較項目
楽天高配当株式日本ファンド
投資対象 日本株(100銘柄)
信託報酬 0.297%
配当利回り 約3.6%
約3.8%
分配回数年4回
SCHD(米国版)
投資対象 米国株(100銘柄)
信託報酬 0.06%
配当利回り 約3.8%
分配回数年4回
日本版SCHDの方が信託報酬は高いものの、配当利回りは米国版に近い水準です。
メリットとデメリット
メリット
高配当の日本株に分散投資できる
分配金を年4回受け取れる
確定申告で総合課税+配当控除が使える
TOPIXよりも過去のパフォーマンスが良い
デメリット
大型株偏重のため成長性が限定的
米国SCHDよりも信託報酬が高い
日本株は海外投資家の影響を受けやすい
日本株投資としてどう活用するべきか?
日本版SCHDは、ディフェンシブな高配当銘柄に投資するため、安定した配当収入を得たい人には向いています。
ただし、大型株中心のため、成長性を求めるなら中小型株と組み合わせるのが良いでしょう。
また、確定申告で配当控除を活用できる点は、米国株と異なるメリットです。
日本株の高配当投資を考えている人は、一つの選択肢として検討する価値があります。
まとめ
「楽天高配当株式日本ファンド」は日本版SCHDとも言える新ファンド。
ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックス(S&P)に連動し、配当利回りは約3.6%。
信託報酬は0.297%と米国版より高め。
日本株投資の一環として活用できるが、大型株偏重には注意。
高配当投資に興味がある方は、ぜひ一度検討してみてください!