ビクトリーブーケと リンドウのこと
オリンピックのビクトリーブーケ。夏が旬の3種。ひまわり、トルコキキョウ、そして 挿し色の青紫は リンドウ。漢字では 竜胆と 書きます。
7月~9月 まさに今が最盛期のりんどう。りんどうを日本一多く出荷している産地は岩手県。ビクトリーブーケのりんどうも 岩手から。今回は 東北大震災復興への祈念をこめ 岩手 宮城(ひまわり) 福島(トルコキキョウ) そして 開催地の東京(葉 ハラン)が選ばれているのだそうです。
ビクトリーブーケについては 数年前から 花業界各所で コンテストがあったり、生産者さんも ぜひ 自分たちの花を選んで使ってもらいたいとPRをしたり 盛り上がっていました。
トップの写真は 全国の花屋さんや デザイナーさんたちが 生産者さんと組んで 作品をつくったビクトリーブーケコンテストのときの作品。
私は 長野のスカイブルーセトさんのりんどうを使った 扇を思わせるブーケを出品しました。このように りんどうは 青紫以外にも 白 ピンク 淡いブルーなど いくつもの品種があるんですよ。
うちの店内でも スタッフの技術研修の中で ビクトリーブーケにちなんで~人生のハレの日に贈るビクトリーブーケ~コンテストをして、お客様や 第三者の方たちに投票をしてもらったりしました。
日本の国花でもある 菊(マム)をメインとしたブーケ。その店内のコンテストで 一番人気だった スタッフさんのブーケです。
今回のオリンピックのビクトリーブーケに関して 私個人として 一番 嬉しかったのは、ちゃんと保水がされていること。
過去のオリンピックのビクトリーブーケは 茎が切りっぱなしで水がついていないことが多く、いつもそこが気になってしまっていました。せっかくのお花、水についていない状態だと 数時間で 萎れてしまいますから。。
今回は きちんと保水がされ、その保水された部分をハラン(葉)でくるんであって、みたとき、本当 ああ 日本 素晴らしい!って。
リンドウは 長いままで すっと活けるのも勿論素敵ですが 房ごとに切り分けて 短く活けても素敵です。(↓広尾 エパヌイさんにて)
ハサミで切るよりも 手で ぽきっと折ってあげた方が 水上がりがよいお花です。
これは スタッフさんのアレンジですが 長く使う部分と 切り分けて短く使った部分とあります。
また これも だいぶん昔ですが スコットランドの雑誌社のコンペに出品して 入賞したリンドウ尽くしのマスクです。
画面を撮っている私の姿が、、、笑。 まだ ガラケーですね。
りんどうの花びらを開いたり 繋いだりすると また 違った姿がみえて、植物の神秘に見入りながら 制作しました。
夏の暑さにも強いりんどう。 水もにごりにくくて 管理しやすいお花です。お花屋さんで みかけたら ぜひ 1本でも 飾ってみてくださいね。