目的
富山県氷見市でイベントの企画・運営をしているハナトリビトです。
今回は、イベントを企画・運営する上で最も大切にしていることについて書かせていただきます。
それはズバリ”目的”です。
イベントを企画する時は、いつもだいたい10人ぐらいのメンバーが集まって話し合いをしています。
10人もいると色んなアイデアが出ますし、時には真逆の意見が出ることもあり、決断に悩むことがよくあります。
そんな時は目的に立ち返るようにしています。
「何のためにやるんだっけ?」って考えると、だいたい最適な答えが見つかるからです。
企画会議の目的
『氷見の新名所「無盡蔵」でなにか面白いイベントを考える集い』と称して初めて企画会議を開いたときには以下の目的を掲げました。
コロナに負けずイベントを企画・実行して楽しむ
無盡蔵を多くの人に知ってもらい見学してもらう
無盡蔵の使い方を考えてもらい、色んな人に使ってもらう
イベントを企画運営するのは大変ですが、楽しいものです。でも新型コロナの影響でイベントが無くなり、その楽しみを奪われてしまいました。だからコロナ禍でもできるイベントを自分たちで企画して楽しむのが目的の1つでした。
それと、氷見の遊郭跡地に新たに誕生した「無盡蔵」は、イベントの時以外は中に入ることができないし、音楽イベントを開いてもせいぜい30人ぐらいしか入れないので、もっと色んな人に無盡蔵の館内を見てもらいたいという思いもありました。
また、この時は20人ほど集まりましたが、企画会議に参加した1人1人に無盡蔵の活用方法を考えてもらって、実際に色んな使い方をしてもらえらたいいなーとも考えていました。
そこで、上記3つの目的を掲げて、企画会議に臨んだのでした。
ハナマチ・ロマンティスクの目的
この企画会議から生まれたのが、ハナトリビト初の企画イベント「ハナマチ・ロマンティスク」でした。
このハナマチ・ロマンティスクの目的は、氷見の遊郭跡地を中心に和装でまち歩きをしてもらい、普段あまり機会のない和の体験を楽しんでもらうことでした。
イベントのメイン会場は無盡蔵でしたが、上記の目的を達成するために、周辺の施設や店舗と連携した工夫を懲らしました。
ハナトリビトの目的
個々のイベント毎に目的を持って企画運営をしていますが、ハナトリビトの活動全体を通した目的も掲げています。
それは、まちなかの賑わいを創出することです。
といっても最初からこの目的を掲げて活動していたわけではなくて、前述の企画会議やハナマチ・ロマンティスクの時はまだグループとしての目的はそれほど明確ではありませんでした。
その後、昨秋のハロウィンライブや、今春のハナマチ・ロマンティスク2.0を企画運営する中でグループとしての目的が定まってきたって感じです。
あるいたらく市の目的
現在進行中の企画「あるいたらく市」は、その名の通り、氷見のまちなかを歩き回ってもらうイベントです。
※「あるいたらく」は富山弁で「歩き回る」という意味です。
氷見のまちなかにある商店街は、半分以上が閉店・廃業している、いわゆるシャッター通りです。地元の若い人は、氷見の商店街よりも高岡のイオンや小矢部のアウトレットに買い物に行きます。
しかし、ここ数年はパン屋さん、懐石料理店、スープ専門店、木材販売所、酒バー、干物屋など、新しいお店がどんどん増えています。商店街の近くにも、シルクスクリーン印刷のお店、遊郭の貸座敷だった建物を活用したイベントスペース、築100年以上の古民家を改修したアートギャラリーなどが続々オープンしており、昔ながらのお店も含め、魅力的な店舗や施設が数多く揃っています。
あるいたらく市は、氷見のまちなかを歩き回ることで、素敵なお店と出会ってもらうのが目的です。
目的を明確にするメリット
目的をはっきりすることによって意思決定がしやすくなることは最初に書きましたが、他にもいいことがあります。
目的を明確にすると、その目的に賛同してくれる人がイベントに協力してくれるようになります。逆に、普段懇意にしてくれている人でも目的がよく分からないと協力してくれないこともあります。
協賛や後援をお願いしたり、他団体と共催・協働する場合も、イベントの目的や主旨は明確に伝えるようにしています。
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