ココちゃんとトトとカカ28 慣らし保育って。
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん3歳の暮らしのお話》
保育園の入園を目前にして「大きい保育園には行かない」が口癖になった娘。
本園には仲良しのお友達も一緒だし、保育園の場所もほぼ敷地内。
どちらかというと、お姉さん面をするタイプで、繊細な心のケアは必要ないけれど、
急に良からぬスイッチを入れてイヤイヤモードになりかねないから、
「ココちゃん良いな〜。大きい保育園って、滑り台あるんやろぉ〜良いな〜」
「お姉ちゃんになったから大きい保育園に行くんか!素敵やな〜」
「大きい保育園に行ったら、三輪車で遊べるなぁ。ええな〜」
なんて・・・ちょっと言いすぎた。みんな揃って盛り上げすぎた。
大成功!になるはずの作戦が大・大・大失敗。
「大きい保育園はトトさんが行ったら良いねん」
「ココちゃんはお姉ちゃん違うねん」
「三輪車は嫌いやねん」
ご飯を食べている時、お風呂、寝る前、遊んでいる時も、急に言い出す。
へっちゃらな娘だと思っていたけど、少し緊張させちゃったのかもしれない。
「トトさん、ちょっとココちゃん泣くかもね」
「んー、喜んで行くかと思ってたけどなぁ、まぁ、行ったら友達もおるし、平気なんちゃう?」
「そうだと良いけど。私も気になるし、初日は一緒に行こうか?」
「そんなことしたら変にぐずりそうやから、いつもの感じがいいって」
「そぉ?11時お迎えだし、休みとってるから行けるけど」
「いや、ここはいつもの感じでいこ」
トトさんがそう言うなら、明日(初日)はトトさんに任せよう。
ホントは気になるからついて行きたいところだけど。
保育園の荷物を用意しながら、小規模園に入園した日のことを思い出した。
泣いて私の服を握りしめる小さな娘の手は驚くほど力強く、
その手を剥がして、先生に預けて帰る時の辛さ。
迎えに行くと、泣き続けたせいで声が枯れ、抱っこするとぐったりと疲れて
すぐに寝てしまい、小さい娘を預けて仕事復帰をすることに罪悪感で心が痛んだ。
娘が楽しく保育園に通うようになって、その痛みは和らいだけれど。
いつもそばに連れていた娘がいない時間は、自分の体の3分の1がなくなったみたいで、
部屋もいつもよりうんと広く感じた。
慣れてくると、お迎えまでの時間が早く感じるようになって、
それがちょうど入園から2週間ぐらいの頃だったなぁ。
「慣らし保育は2週間ぐらいを目安にしていて、それは、お子様が園に慣れる期間というだけでなく、
お母さんが子どもから離れた生活を慣らしていく期間でもあります。
先生も初めて会う子ども達を知り、3方にとって大事な期間なんですよ」
って教えてくれた園長先生。好きだったなぁ。
今度はあの時のような「泣き」はしないだろうけど、明日になってみないとわからない。
なんせ、ミラクルだらけのパラダイスココちゃん。
「お姉ちゃんやから大きい保育園行く!」って、起きては・・・こないよね〜。
私も4月半ばから新しいプロジェクトに取り掛かる。
新卒のフレッシュな彼らの力を借りて苦手な分野も攻略したいと思っていて、
トトさんも大きな仕事になるとかなんとか言ってた。
私達が仕事のキャリアを大切にできるのは、
やっぱり安心して預けられる保育園の存在があるからこそ。
親である前に1人の人として、
1人の人としての前に親として。
今日はどちらも大事にした生き方がしたいと思った。
なーんてかっこよさげなこと言ってみけど、明日どうなるか、実はドッキドキ。
楽しみに寝よ。おやすみなさーい。
新学期が始まって、どこかソワソワした気持ちになりますね。何か始めたくなったり。季節があるってメリハリがあってありがたいですね。
トトさんのお話はこちら♪
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