ココちゃんとトトとカカ #21 バレンタインってなにさ。
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん2歳の暮らしのお話》
リボンのシールがついた小さな包みを「いつもありがとうございまーす」
大きな紙袋から一つずつ男性陣に配る入社2年目の後輩。
「おっ!バレンタインか!」
「明日お休みいただいているので、ちょっと早いんですけどぉ」
「嫁さんに貰うくらいしかなかったけど、みなみちゃんが来てから2個になったわ」
と、チラリとこっちを見る部長。(そんな気がしただけかもしれんけど)
そう、私にはバレンタインっていう行事が ない!
小学生の頃、この日が近づくにつれ、
男子がソワソワしているのも、女子が本命とそうでない義理チョコ、友チョコの出来栄えの差を
コソコソ話しているのも、苦手だった。
友チョコ作りに誘われることもあったけど、行かなかった。
母に「お返ししないと。みんな手作りやん。手伝おうか?」なんて言われたけど
かたくなに「いらない。ちゃんとありがとうってお礼言ったもん」と
20個近い友チョコのお礼は言葉だけで返して生きてきたのだ。
もちろん、トトさんにだってあげることもなければ、
2月14日を特別な日扱いしないもんだから、付き合い始めた頃は驚いたと思う。
最近では、トトさんが貰ってくる義理チョコを美味しくいただくのが楽しみでもある。
社会人になってからは、お礼は言葉だけではなく、お気に入りのクッキーを渡すようにしているけどさ。
先日のこと。公園でママ友にあった。
いっちゃんママ:「上の子小学生だから、手作りチョコ作るっていうから
今から材料の買い物に行かないとあかんのよー。もう、めっちゃいっぱい作るから、
1日がかりやん。材料費だけでもどんだけかかると思ってんねんなー」
ふたばちゃんママ:「えー!やっぱそうなん?うちの姉ちゃんとこの子も年長さんやけど
いうてたわ。親が大変って。うちは男の子やから縁がない話やと思ってたけど、
ココちゃんもそのうちそうなるんちゃうのん」
カカさん(私):「え・・・やっぱり?そうなったら、トトさんに任せるわ 笑」
いっちゃんママ:「いーなー。トトさん作れるもんなぁ。って、トトさんにあげないとあかんのに!!笑」
カカさん(私):「あげたことないけど?」
いっちゃんママ&ふたばちゃんママ「えー!!まじか」
そんな話から、やっぱ、ケーキでも焼いてみるか。と
初のバレンタインってやつに乗っかることにした。
ココちゃんにはチョコは食べさせたくないので、母に教えてもらった超簡単にできるおからのケーキにすることにした。
「ココちゃん、帰りにスーパーに行っておから買おうか」
「おかし?」
「おから」
「おから?」
「そう、おから。トトさんにケーキ作ろうか」
帰るとトトさんはまだ帰ってきていなかった。
休日だけど、打ち合わせがあるって朝早くに出ていったから、もう帰ってきてるかと思ったのにな。
まぁちょうどよかったかな。
早速作るよ!
①おから150グラムぐらいをフライパンで炒る。水分をとばして100gぐらいまでにしたい。
ここで焦がすことがあるから気をつけなきゃ。
②お砂糖60gぐらいサラダ油ちょっと、ベーキングパウダー小さじ1ぐらいと、卵は2個。
ココちゃんに混ぜてもらう。エプロン姿がさまになってます。かわいー♪
おからも入れて混ぜてもらう。こぼれた方が多いのは気にしない。
③これを型に流しこんで180度 40分ぐらい焼く。
甘いのが苦手だからお砂糖は控えめ(すぎるぐらいです)
おからのクッキーと迷ったけど、ケーキの方が作った感があるもんね。
バレンタイン用だし、メッセージをつけておこう。
「14日をお楽しみに!」
おからケーキを作りの様子と、2人からのメッセージ、
トトさんへ愛がこもりすぎているココちゃん作詞作曲の歌を
ダンス付きで歌うココちゃんの泣き笑いしちゃう姿を動画に撮っていて、
14日に送ることにしたの。
え?チョコ?
ないない!
今更 照れくさいもんね。
みなさんのバレンタインは良きでしたか?14日のトトさんの反応はそりゃーもう(笑)