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【子育てママ】熱が出まして・・・#31

《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん3歳の暮らしのお話》

キャンプを楽しみに仕事を頑張っていたけど、
打ち込んだデータを全部消しちゃったり、デスクのコーヒーをこぼして
後少しで完成だった図案が汚れたり、なんでもないところで
蹴躓いたり、バナナゼリーだと思って食べたらアセロラゼリーだったり。
いつもなら気をつけていることも、ついうっかりが続いていて、
気だるいの。ここ2、3日ぐらいね。
今日も、そんなことが続いて今週がめちゃくちゃ長く感じたんだよね。
やーっと金曜日。

「ただいまー!いいにおーい!!」

食欲0に近い体に、鼻からグゥンと、元気が入ってくる感じ。わかる?
これはナスだぁ♪
ナスを揚げたものも好きだし、チーズとの相性が良いなんとかってやつも好き。
だけど、今日のこの体には、トトさん、正解!
優しいナスが嬉しいよー。

「いい子にしてないとキャンプに行けないって、ココちゃんに怒られたんだよ」
トトさんが、ココちゃんの頭をポンポンとしながら教えてくれた。
「トトさん、早くお迎えに来なかったからや」
ちょっと大人ぶって口を尖らせ、トトさんをチラッと見るその目。
フォークに刺したナスがポトっとお皿に落ちる。「あ」笑
いちいち可愛い。

「キャンプ楽しみやもんね。キャンプの時さ、ココちゃんにもご飯のお手伝いしてもらいたいねんけど」
「え、いいよ。なーんでもできるで。けろ(けど)、包丁はあかんねん」
「そうなん?危ないからか?」
「まら(まだ)小さいからな、先生がやるねん。だから、大人がやって」
あ、保育園でやったクッキングの話か。
「包丁使わないお手伝いやったらいいん?」
「うん、それやったらいいで」

保育園でクッキングをした時、「ココちゃんすごいね、お家でもやってるってお父さんが言ってたもんねぇ」と先生達が話していたのを聞いたらしくてさ。料理は得意だと思ったみたいよ。

「キャンプに行く前にね、卵を割ってジプロックに入れて欲しいねんけど、それはできる?」
「んーーと、それはわからん。トトさんとやったら、多分、れ(で)きる」

言葉がいちいち大人ぶってて吹き出しそうになるけど、うまく使えていて感心する。
多分とか言うんだもん。

その夜のこと。熱が出た。
「酔ったんかなぁ?頭が痛い」
「え?大丈夫なん?熱は?」トトさんが体温計を差し出す。

「38度5分・・・。え?めっちゃ、熱やん。うそやん」
「うそやんって。それは俺のセリフやん」

先日からのついうっかりは、この熱の兆しだったみたい。

「ナス めっちゃ食べてたやんな?」トトさんが聞く。
「食欲ある。なんなら、今からトンカツ食べられる」

「大丈夫や、ねとき」少々呆れるトトさん。
念の為、今日はココちゃんと離れて寝ることにした。
ぽちゃぽちゃのぽっぺ触りながらじゃないと寝れないのではないかと思ったけど、
そんなことはなかった。

何時間も寝続けていたようで気がついたら朝だった。そして熱も下がり、体がうんと軽くなっていた。
「うーーーーーーーーんっ!!!!」
大きな伸びをして声を出してみたけど、部屋は静かで誰もいないみたい。
今日は休み。きっと公園に行ったんだな。寝かせてくれたんだ。ありがたい。

しばらくして


ガチャ。
「ただいまー。お昼ご飯作るけど食べれそう?」
「そう?」ココちゃんも覗き込む。

フッカーーーーーツ!

みなさん、体調はいかがですか?私は復活しました。
ちょっと疲れていたところに気候の変化でやられちゃったみたいです。
なんでもぼちぼちですね。



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