花屋時代のお話(花のセンスの話)
ブライダルフラワー時代の先輩で厳しい人がいたんですが
とてもセンスが良くて仕事も早く
職場の中心的な存在でした(気分屋だったけど)
とにかくセンスにうるさくて
私もけちょんけちょんにダメ出しくらい指摘された事があります。
でも、その人のセンスが私は好きだったので
言われても納得して吸収しようとしてました。
そういう人のアドバイスは素直に聞けるけど
たまに、この人のセンスは……
て人もいて、そういう時は指摘されても納得できず葛藤する事もありました。
でも、ある日
そのセンスの良い先輩が作った花束が
お客様からダメ出しされる事がありました。
直接接客して花を見せてお作りしたのではなく
電話注文のようでした。
年配のお客様だったようですが
華やかさが足りない、地味だと作り直しを言われました。
先輩は自分は華やかに作ったと納得いかない様子でしたが
先輩のデザインは今どきの若い人向けなのかもと確かに思いました。
たぶん、お客様が望まれてるのはTHE花束。
今どきより、昔ながらの華やかさのある花束なんだろうなと。
あんなにセンスが良くて自信のある先輩でも
ダメ出しされるんだ…と
お花は作る側も買う側も、それぞれ好みがあるし
お客様の要望を聞いてお作りするけど
お互い想像するものが違うと、仕上がりにガッカリされる事があるんだなと感じた出来事でした。
私の作る花も絵も、人によって好き嫌い分かれるだろうし
芸術作品が万人受けしないのと同じなのかなと思ったりします。
好きなテイストのお気に入りの花屋さんを見つけておくと良いですよね。
私はよくインスタでトキメク花屋さんを探すのですが見つけるとワクワクします。