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旅の思い出

我が家にあるARM&HAMMERの
エアーフレッシュ。

人生初の海外一人旅(NY)で購入した思い出の品だ。

中身は若干残っていて、思い立った時に
部屋に中で シュ〜〜ッ とスプレーすると
あの当時の懐かしい思い出が香りと共に蘇る

訳ではないが、何故か使い切れずに
15年を経過してしまった。

初のNY旅行を懐かしみ、何となく振り返ってみたいと思う。滞在期間の何日目等は特に記さない事にする。

記憶力には自信があるが、当時の様子を伝える為の語彙力には自信がない。

とりあえず思い出した順に。

2006年2月、初のNY一人旅へ。エアー代5万円、1週間の宿代5万円、1週間の滞在費5万円。

JFK空港に到着。マンハッタンへの行き方が解らず、とりあえず喫煙所で一服。たまたま居合わせた日本人親子に話しかけタクシーに同乗させてもらう事に成功。

イエローキャブからみる街並み、マンホールからの湯気、行き交う車のナンバープレートを見て、自分が海外に来ている事を実感。

チェルシーのミートパッキング周辺のウィークリーマンションを予約済み。周辺で降ろしてもらい、歩いて宿を探す。

管理人に部屋を案内してもらい、先ずは近所の探検を開始。コンビニとも違う小さなショップでフレーバーウォーターを購入。ボトルの口の形状は大きめ、味も美味しく、滞在時は追加購入多々。

無愛想な店員は乱暴に茶色の紙袋にそれを入れ、袋の口をクシャッとさせて渡してくる。

「これがNYスタイルか〜」
と、それすらも嬉しかった。

アベニューとストリート、正に碁盤の目の様な街の形状、行きたい場所へ迷わず行けるのが便利に感じる。

「じゃあ○アベの○○ストリートで○時集合ね!」

と待ち合わせするかの如く使いこなしたかったが、如何せん一人旅なもので。

ダラースライスなる、$1ピザを食す。ジャンクな味とサイズが気に入り、滞在時何度お世話になる事か。

地下鉄で1週間のメトロカードを購入。バスも乗り放題と知るが、その日は怖気付き地下鉄のみ。

黒人街ハーレムに足を運ぶ。
目についたお店に入り、ホットドッグを食らいながらこのエリアにたった一人のアジア人だという事実をまざまざと思い知らされる。このエリアでは同じ肌の色の人と出会わなかった。

NY→教会→天使にラブソングを→ゴスペル
そんな訳でゴスペルを聴く為教会を探す。ゴスペルにありつける訳もないが、当時の自分は聞く耳持たず。

とある教会で近所の人と一緒に聖歌を唄う事になる。

ハーレムの街を散歩中、階段に腰掛ける中年男性。僕の拙い英語での「日本から来ました」の挨拶に

「ウェルカムニューヨーク」

と共に差し出される彼の右手。
この街に受け入れられたと勘違い。

スーパーマーケットへ。
2Lサイズの紙パックの牛乳、1Lサイズのハーゲンダッツ「だからアメリカの人は大きいんだな!」と妙に納得。

これをきっかけに海外旅行の際には現地のスーパーに行く事が定番になる。

NYだけど小籠包を食べに、事前に調べた鹿鳴春へ。ここでも居合わせた日本人老夫婦に何かを
奢ってもらう。小籠包美味し。

地下鉄でアストリアへ。
オススメされた駅周辺のキッチンカーでチキンライス?を食す。表面たっぷりのホワイトソースが印象的。

後にBIGBANGのBADBOYをという曲のPVが
このアストリアの駅周辺だと気付き
「お〜い、俺〜、ここ〜!!」と、しどろもどろ。

タイムズスクエアーへ。
前日までなかったスノボのハーフパイプが突如広場に現れ度肝を抜かされる。

何でもマンハッタンから南に位置するスタテン島行きの無料フェリーから自由の女神が観れるという事で乗船。遠ざかる街並みを見て

「来たぞ〜〜!!」

と腹の底から叫ぶが、選りに選って
何でそんな言葉を叫んだのか未だに自分のセンスを疑ってしまう。

スタテン島に到着したが、折角だから探検!とバスに乗り込む。運転手に精一杯の英語で

I go to final station.

と伝える。状況を察知した運転手は 

Last stop?

と教えてくれる。
本当にいいのか?といった顔だったが案の定、終点には何もなかった。

エンパイアステートビルからNYの街並みを見下ろす。

宿のウィークリーマンション。セキュリティーキーを扉の装置に当てると聴力検査の様な”キーン”という音が鳴り始め鍵が解除。

屋台で人生初のベーグルなるものを食す。withクリームチーズのメニューを見て、別添えを想像。渡されたそれには半分にカットされ、クリームチーズが塗られたドーナツ状のパンだった。
うん、パッサパサ。

雪が残る2月のNY。暖かい日もあり、若干薄着で
セントラルパークを散歩。気分はホームアローンのマコーレカルキン。

知り合いのTさんに公衆電話から電話をかける。
日本のコール音の

「プルプルプル」とは違い

「ツーー」

ここでも海外にいる事を実感。

アースカメラなる定点カメラがタイムズスクエアー周辺のフライデイズの前にある。
友達と国際電話をしながらネット越しにその醜態を見届けてもらう。

5番街、Apple Storeで記念撮影。

SOHOでお土産を物色。何か買った筈。

スーパーでステーキーソースとマシュマロクリームなるものを自分用のお土産に購入。
どちらもジャンクな味わいだったのは言うまでもない。

部屋はキッチン付きの1R。
一度もキッチンは使わなかった。
クローゼットにはお約束のポ○○雑誌。
備え付けのビデオデッキの中には1本のビデオテープ。

NYのコインランドリーのオシャレさにビックリ。
そう言えば、滞在中に洗濯した記憶がない。
7日分の着替えを日本から持ち込んだ模様。
今ならもっと身軽で行けるのに。

NYで吉野家を発見。

夜の街を散歩。若者に何か話しかけられるが、
理解出来ずにそのまま歩く。
大声で怒鳴られたので、振り返らず歩くスピードを上げる。

ホワイトキャッスルというハンバーガー屋で休憩。

「このハンバーガー、小さくね〜?」

地下鉄の車内でストリートミュージシャンが演奏。日本では先ず許されない。


そんなNYの思い出、恐らくまだまだ出てくる筈だが、

「よっしゃ、今日はこれくらいにしといたろ!」と

池乃めだか風に締めて御開きとさせて頂こう。

御拝読ありがとうございます。

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