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私が白を編む理由。

引き揃えたてほやほやの毛糸玉(手巻き)
予想外の質感が生まれると嬉しい。

糸を選ぶ時に、
ついつい「白」を選んでしまう。
お店が在庫不足とかではなく、
選び放題なのに、白。

素材がコットン糸なら尚更だ。

なので、我が家には今様々な
白糸の在庫がある。近いうちに家族の誰かから
過剰在庫だと怒られるだろう。

今度こそ別の色を、、、と手芸店に行っても、
着いたら

アンミカさんの
「白って200色あんねん」のフレーズが
頭によぎって
脳内で「えぇえぇ、そうですよね」
と相槌をうちながら
ついつい白をカゴに入れてお会計してしまう。

それくらい白色に惹かれてしまう。

今回noteに記すにあたり
「ありゃ。なんでだろ」と探ってみたところ

学生時代に通っていた美術予備校の時の
影響が大きいのではないかと思いました。

時は遡って、
美術予備校受験科に通い始めた春。

『どうしよう、早めに才能開花して
天才アーティストとかになっちゃうかも。」
と、

おめでたい頭でなにより。

な18才の私。

神経質そうな講師陣が
最初のデッサン課題として出したのは
「白い石膏の立方体・球体・円錐を画用紙の中に美しく描きなさい」というもの。

描いて講評してもらって、
このモチーフ課題は終わりでしょ、
楽勝楽勝🎵と思っていたら

甘かった。

なんと

講師からの合格をもらえるまで、
次の課題に進めまへん。

という、
昔見たバラエティ番組のような課題。

天才でも、器用でもなかった私は
見事にこの課題(陰影の使いこなし)に
苦しめられて、
泣きながら何枚もリファインし
講師から、最終的に
「まぁ、もういいや(時間切れ)」と言われ
無念の繰り上げスタート。

心の中に 劣等生 の 襷をかけて受験科の
日々を過ごしたのでした。
(思い出したら胃が痛いな)

この時に到達出来なかった
陰影コンプレックス から

白の編み物にこだわりが出ているんだろうな、
と思っています。
取り戻したい過去 的な感じでね。

白い糸の編み地って
とても美しいですもんね。

ほら、これとかさ。
▼編み物はじめたてに頑張った作品▼

編み物作家uzuさんのクロッシェキット
編み上がると彫刻のよう。


あとは、完成した作品を着古しても
後から染められるというのが
「白」の良いところですよね。

▼いつか編んだ作品をお願いしたい▼

▼染めの里もいつか行きたい▼


▼みやこ染めもいつか▼

なんだか、長くなってしまいましたが
あの頃のコンプレックスと
うまく付き合いながら

白い糸の在庫を編み減らしていきたいと
思います。

今日はここまで、読んでくれてありがとう。
華でした。


〈おまけ〉
那須早苗さんの
この編み物本に載ってる
「白いボーダーセーター」が
めちゃくちゃ素敵なので、
白糸ラバーさんは是非。

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