【感想】トラペジウム(映画)
映画見た時の感想です
●トラペジウム(映画)
・近年よくあるアイドル作品とは少し違う味を目指したもの。学生アイドルでよくある、部活だったり、大会(ラブライブなど)を目指したりだとかではなく、現実的な仕事としてのアイドルを目指すサクセスストーリー。
秋元康味寄り(そもそも原作が)。そういう意味ではWUGなども近いので、近年よくあるアイドル作品、には余裕で当てはまる気もします。
アイマスも同じく仕事としてのアイドルだけど、どちらかというとアイマスはアイドルになった後の成長をライトに描いたものであって、本作は泥臭くアイドルになるところを描いた作品。(少年漫画的な泥臭さではない)
・主人公が、尖っています。割と尖りすぎているくらいです。やはり作品には狂犬が必要なのかもしれません。様々な作品にも狂犬は居るけれど、これはまた違った狂犬であって、この作品でしか存在し得ない狂犬だと思いました。
・序盤のトントン拍子の話の進め方は少し雑で、いい加減でご都合主義感があるけれど、尺の問題で仕方ないのかとも思います。
キャラクターの台詞がいかにも創作らしくて全部どこか酔ったようで鼻に付きました。
・「えーっ!?C++出来るの!?」みたいな日常会話が出てくるところは面白かったです。女子高生の会話で出る単語として。(その時の舞台は高専だったので、ある意味普通ではありますけど)
・物語における、転は、そりゃそうなるだろという序盤からモロに見せつけられていた綻びによる当たり前の展開で意外性が無かったです。でもそこから巻き返し(地位の挽回)が行われなかったところはご都合主義の創作らしくなくて良かったと思いました。
それはそれとして、1番えっちな娘に彼氏が居たというところが生々しくて良かったです。
・作品を思い返して好きなシーンはあまり無かったですけど、話の締め方は綺麗で良かったと思います。ちゃんと終わりまで描いていたので、もう続きは無いという事もよくわかるので、作品を一つ見たという感覚に包まれました。
・ユニット崩壊の直接的なきっかけともなった幻の二曲目であるエンディングは、頭に残る大変素晴らしい曲であったと思います。
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