バーリン『二つの自由概念』① 10/11,18(水) 学部ゼミ
バーリンの主張 要約
・2つの自由がある
・消極的自由と積極的自由
・2つの自由は矛盾・対立することがある(ここがポイント!)
・バーリンは消極的自由に親近感がある
・フィヒテへの批判は当たらないんじゃないか
消極的自由:Negative Liberty (Freedom from)
・個人の行動・選択の自由が他人によって干渉されないこと
積極的自由:Positive Liberty (Freedom to)
・より高い価値の実現のために自律的に行動すること
1節〜4節
・積極的自由の怖さ(文句)
5節〜最後
・積極的自由の怖さ(文句)
*積極的自由のメリットは認めるけどね…
時代背景
・東西冷戦時代
・バーリンの論的:共産主義
・東(共産主義)も西も「自由」を標榜して争っていた
・「自由」のもつ意味が2つあった(異なっていた)
・「自由」という意味が2つあるのに、同じ言葉を使って東西が争っているから、一回「自由」について整理しようとした
西側諸国:消極的自由のことを自由と言っていた
・西側諸国では積極的自由が保障されていた
東側諸国:積極的自由のことを自由と言っていた
バーリンの主張
冒頭
・マルクス主義への批判
積極的自由について
・「ある目標(正義や公共の健康)の名において、人を強制することが可能であり、時としては正当化もされるということをわれわれが認めている」(p.321)
ex.) 選挙に行くこと, 法律をつくること, 生徒会に参加
・民主主義社会の中で、積極的自由と無縁だということはあり得ない
・市役所の人たちなどは大きく関わってくる
=「自分の生活が統制される過程に参画する」こと
・積極的自由が暴走しないために、消極的自由がある
立憲主義
・多数派によってでさえも、犯されない権利を定める
フランス革命時にパリとベルリンどちらにいた方がいい?
パリ:
・統治者がいない
・無秩序
・いつ逮捕されるかわからない
ベルリン:
・(優れた)統治者がいる
→ベルリンにいた方がいい!
おまけ
プラトン 政体循環論
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