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手話禁止の謎

とある小学校にて、「手話を使っていたら、先生に『ここでは手話を必要としている人はいないから止めましょう』と言われた」という話があったという。指文字の「せ」が中指を立てたサインとなることを特に「悪いこと」だという捉え方によるものだという。

だが、「手話を必要としている人はいない」という決めつけにはだいぶ理不尽だなという思いを抱いた。この世の中で、手話を必要としている人は、見た目で分かるものだろうか?視覚障害なら杖を持っている。足の障害なら車椅子や松葉杖を持っている。手話を必要としている人は、全員が補聴器をつけてるとは限らず、補聴器をつけていても、髪に隠れて見えづらいかもしれない。

そもそも、「必要としている人はいない」から禁止なら、英語も図工も音楽も、すべての教科が全員に必要かどうかは分からない。ただ理由も分からず学ぶのと、きちんと必要性を理解して学ぶにはまったく違う。

私は興味を持って「手話を学びたい」と思った小学生を応援したい。手話禁止令を出した視野の狭い先生のようになって欲しくない。きっとその心の奥には、誰かを助けたいという想いがあったと思うから。


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hanasoraen
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