プロセカがある意味すごい
今さらながら、プロセカの世界観がすごいことに気が付いた。プロセカというのは、正式には「プロジェクトセカイ カラフルステージ!」というタイトルで、初音ミクを中心としたバーチャルシンガーとリアルな人間の物語となっている。
その中でも、「25時、ナイトコードで」というユニットの物語が特に濃いものとなっている。
「25時、ナイトコードで」通称ニーゴ。メンバーは奏、まふゆ、絵名、瑞希の4人に、各曲で違うバーチャルシンガーを迎えて構成されている。そして彼女らは全年齢向けでぎりぎりの闇を抱えて生きているのが特徴だ。
中でもまふゆは毒親の母親の支配下にあり、比較的新しいストーリーでは家から逃げ、奏と二人で暮らしている。この母親が本当にえぐい。「支配下」と表現するのがふさわしい。まふゆの部屋に勝手に入り、勉強に使わないから、という理由でシンセサイザーを捨てようとしたり、将来の進路も医者になりなさいと決めていたり、勉強に邪魔と思えば友だちにもやんわりと別れるように言ってしまう。何よりまふゆが思い通りにならないと思うと、泣いたり怒ったり、「まふゆは良い子だから私の言う事聞けるよね?」などと、「お母さんの言う事が聞けない」=「まふゆは悪い子」という印象操作を植え付けている。思った以上に毒親をしっかり再現していることに驚いた。
また、バーチャルシンガーを迎えての楽曲もとても良いものになっていることは言うまでもない。ふさわしく、闇を抱えた曲になっている。音楽ゲームという性質上、ゲームを始めるのは難しいと思うが、動画配信サイトでの楽曲は少し気にしてみようと思う。
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