本当にあった怖い話 自転車泥棒編
うちの近くには、ショッピングモールがある。ちょっと歩けば食品スーパーもあるが、あまりにも暑い日が続いていると、たどり着いた時にはもう考える力が無く、気が付くとお菓子ばかり買っていたり、逆に必要なものを買っていないこともある。そのため夏の間は自転車で近くのショッピングモールに行くことが多い。
そんなある日、私がお昼の買い出しを終えてショッピングモールに出ると、私の自転車のハンドルをがちゃがちゃと触っている人が。いわゆるおばさんという感じだ。そして、次に私の自転車の左の自転車のハンドルを触っている。
つい、背後から「何やってるんですか?」と言ってしまった。
すると、私の自転車のハンドルがわずかに左の自転車のハンドルにひっかかかっているのが見えた。おそらく、それを解こうとしていたのだろう。私が「引っかかっちゃったんですね」と言いながら自分の自転車を右に寄せるとおばさんはショッピングモールの中に入っていった。
自転車をじっと見ると、おばさんの自転車は電動アシスト自転車だと思われた。明らかに私のものより高い。怪しい動きをしていたが、特に私の自転車を盗む理由は無い。…そう思っていた。一週間後までは。
ふと、気が付いたのだ。その電動アシスト自転車も、おばさんのものでは無かったかもしれないことに。単純に、私のものと電動アシスト自転車を比べて、良いものを盗んでいこうとしたのかもしれない…。いや、考え過ぎか。だが…。その時もきちんと鍵は二重につけていたが、今後も徹底しようと思った。
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