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バックフリップ解禁ってする必要あった…?

フィギュアスケートの技のひとつに「バックフリップ」というものがある。これはいわゆるバク宙…つまり、氷の上で後方宙返りをする技だ。

しかし、この技は競技の中では昨シーズンまでは禁止されていた。禁止されているにも関わらず、強行した場合は減点されてしまう。

理由には色々あるが、大きな理由は二つ。「怪我を伴う」「スケートリンクを傷つける」である。そもそもフィギュアスケートでは沢山のジャンプ技がある。その多くが足とスケートリンクに負担をかけている。着氷の時に削れたリンクは次に滑る選手に影響を与え、靴が引っかかって転んだり、ジャンプに失敗することもある。しかもスケートのジャンプはほとんど後ろ向きで踏み切っている。直前までリンクの傷に気が付かないことが多い。

しかし、今シーズンからスケート連盟は競技中のバックフリップを解禁した。そして2024年12月現在でバックフリップを行った選手は「アダム・シャオ・イムファ選手」「イリア・マリニン選手」の2人。2人の内、アダム・シャオ・イムファ選手はグランプリファイナル前に足の怪我を理由にグランプリファイナルを欠場。これは「怪我を伴う」を解消できなかったということなのではないだろうか?

そしてもうひとつの「スケートリンクを傷つける」も解決できてない。たしかに更なるエンターテインメント性を高める為に、色々な技を織り込むのはひとつの手法ではある。だが、怪我が多く引退した選手も多くいる中、何故危険だとされているバックフリップ解禁を行ったのか…疑問がぬぐえない。

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hanasoraen
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