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事実が正解とは限らない

大分前になるが、SNSでぬいぐるみのキーホルダーを付けていたらボールチェーンが切れて、大切にしてたぬいぐるみをなくしてしまったという話があった。その投稿に対して付いた意見の中に、「ボールチェーンは元々強い力がかかった時に怪我をしないように切れる仕様になっている」というものがあった。確かにそれは事実だが、ぬいぐるみをなくした人にとっては「そういう仕様だからあきらめろ」と言っているように聞こえてもやもやした覚えがある。

そして先日、駅の広告が貼られている所に、青空の写真が貼られていたという投稿に「お金を払ってでも誰かに青空を見せたかったのだろうか?」という文章が添えられていた。この投稿にも色々な人が意見を寄せているが、「広告を出す人が少ないからとりあえず貼っているだけだろうが、(誰かに青空を見せたいという)その考え方の方が素敵」というものがあった。これが前述のボールチェーンの投稿の時のもやもやの答えにもなった気がした。

確かに事実が大切なこともある。ぬいぐるみをなくしてしまった人を慰めもせず、それが仕様だ、と突き放すのも事実のひとつではある。だが最善ではないのではないだろうか?


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hanasoraen
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