短編台本『ご挨拶』

この脚本は吉本新喜劇役者の佐藤太一郎さんがやっている関西で活躍する人気劇団が、持ち時間15分のオリジナルコントで対決する、完全ガチのコントバトルイベント、ゲキバトに出させていただいた際に脚本を2本書かせていただいたんですが、本番ではやらなかったボツになったほうです。

やらなかったら理由は父親役の僕が単純にしんどかったことと(頑張れよ)思ったように自分で面白い言い方出来なかったからです(いや、だから頑張れよ)。

割と当て書き(※その役者に合った役を当てがって書く事)ですが楽しく書けました。

ボツになったやつなので、ボツになったやつなんだなと思いながら読んでくださいっまし。

登場人物

父…進。心配性
母…進の嫁、初美。寛大な心の持ち主。性の事情には煩い。
娘…進と初美の娘、ありさ。一般的な娘。前の彼氏とディズニーランドに行ったことがある。
彼氏…ありさの彼氏、和也。ありさが前の彼氏とディズニーランドに行ったことを知っている。

父 (そわそわしている)

母 お父さん、そんな緊張しなくても

父 き、きききき緊張なんかしとらんよ母さん。誰が緊張なんかしてるんだよ。ねー、
  緊張なんかしてないよねー。ねー。うううう

母 だったらその貧乏ゆすり辞めてください。

父 いやだってね、これ止まらないの。緊張なんかしてないんだけどこの震えがとまらない
  の。どうなっちまったんだ私の身体は!あーどんどん血行が良くなってる気がする。ゆする事で、身体の血の巡りがどんどん良くなってる気がするよ!!

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