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僕のペラッペラ人生:ピン芸人は無理やから



この記事の続きのようなnoteです。

専門学校で組んだコンビを卒業して1年たたずで解散しまして、ピン芸人になってしまいました。

お笑いやるなら漫才師で、ツッコミがええなぁという気持ちでこの業界に入ったので、ピン芸人というのは確実に無理だと思っておりました。

ピンの名前も分からないし、どうしたらええのか。

解散はしたけど毎月出ているインディーズライブはたくさんあります。

休むと性格上そのままお笑い辞めてしまいそうな気もして、そんなしょうもないことはしたくない!と何とかユニットを組んだり、当時仲良かったBKBのバイクの名前を借り、バイク一門としてピン芸人名、バイク花岡バイクで2か月ほどインディーズライブに出演いたしまして。ネタは1本しかなくて物真似パロディものだけでしたけど。

不安しかなかったですが、当時の仲間に支えられてなんとかネタをやらせてもらっておりました。

そんなときに、ユニットでライブ出てみーひん?と当時ルービックというコンビを解散したてのオールバックお兄さんから声をかけていただきました。

当時はオールバックお兄さんだったか中西さんだったか覚えてないですが、正直NSCでもなく先輩とはほとんど誰とも仲良くしてなかったので、めちゃくちゃ嬉しかったのを覚えております。

当時僕の中の中西さんは、ネタも面白く、きさくに話してくれる優しい先輩ってイメージでした。

中西さんからの僕の印象はよく笑うやつって感じだけだったと思うのでホンマに思いつきでメールをくれたのかな?

もう15年以上も前の事なので細かいことは覚えていないんですが、とにかくピン芸人は先が怖くてどうしようもなかったのでユニットでも漫才で舞台に立てるのが嬉しかったんですわ。。

しかも、先輩ですからね。
のちのちに正式に組んでわりとくそみそに怒られたりするのですが、あの当時は優しい先輩のイメージでなんやろ勝手に先輩から認めてもらえたぁー!ぱぁー!みたいなテンションの上がり方だった気がします。
ツッコミも上手じゃないし、平場やコーナーなんか激弱(MCだけちょっと自信あった)相方にも逃げられるような人間だった僕に声かけてくれた!いえーーい!みたいな、え?先輩から?ユニットでコンビ組んでみーへん?って?これ?いくら組む人がおらんからって嫌なやつとは組まへんよな?え?これ?うぇーーーい。みたいな。

とにかくテンションあがってたってこっちゃ。


そして一番最初のネタ合わせ。

顔合わせも含めて、ネタ合わせしようかとなり、中西さんがいつもネタを書いていた喫茶店へ。

驚いたのはそのネタ数。

相方は漫才師になってから、ネタを書くとネタのタイトルなどは付けず、そのネタの出だし、ノートの上の空欄に『漫才10』みたいに生まれてきて何本目に書いたネタと分かるように漫才という文字の横に数字を書いていた。

その数字が500近い数字だったと思う。500超えていたかな。

僕の1個上なので当時芸歴3年目から4年目くらいだったはず。
その時点で500本漫才を書いていたのだ。

そう、バケモノです。

しっかり1本目から丁寧に番号をふり、まるでネタ数が増えていくことが喜びですといわんばかりにしっかり記録している。

見る限り適当なネタはなく、読ませてもらったものは読んでる時点で笑ってしまうような内容。

僕は専門学校の2年間でたぶん10本以上20本未満しかネタ書いてないし作ってないんじゃないかって思う。

その間に500書くんですよ?舞台でやってない漫才がほとんど。これ多分どこ探しても中西さんしかおらんと思う。

『うわーすごいっすね、これめっちゃおもろいっす』
「それ舞台でやってないからそれやる?」

みたいな会話。まるで結婚式後の引き出物のカタログを見ながら『どれ欲しい~?』と彼女と選んでいるような感じ。

そんな会話をしていると「なんも頼まへんのもあれやから、このお金で飲み物買っておいで」と。

さすが先輩。おごっていただく。飲み物買っておいでと言ってくれてるのに「シュークリームも食べていいすか?」と図々しさをアピール。こんなやつにも「おぉええよ」と言ってくれる先輩でございました。

シュークリームと甘いココアを頼み、席へ。今思うとこの組み合わせもバグってますね。今なら絶対にコーヒー。

そしてネタ選びに戻り、ルーズリーフを見ながらシュークリームをほおばり、一口食べたところでシュークリームの中身のクリーム全部がネタ帳へダイブ。

これはもう粗相の域を超えてますよね。

大迷惑。

初めてのネタ合わせで大事なネタ帳に、頼まなくてよかったはずの奢らされたシュークリームこぼされた日にゃぁ、もう、ね?

ブチギレ案件ですよ。

それでも怒ってなかったと思います。

やさしー

あの時はすみませんでした。


当時の僕は今とくらべるとマジで世間知らずの自己中クソガキちゃんでございますから(今も空気読めない言葉でいたずらに人を傷つけてる気がする)

多分失礼なことばっかりしてしまっていたと思います。気づいてなかったり、指摘されてなかったりしてるだけでもっといっぱいあるんだろうな。

そんなことも含め覚えている限りのことを書いていきます。ね。

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