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勝手に考えて勝手に悩む奴

東京という街や、ツイッターというネットの世界には夢が溢れていて、たまにものすごくしんどくなることがある。

勝手に想像してめちゃくちゃしんどくなるのである。

例えば自分のツイッターは駆け出しの芸人さんや役者さんから、駆け出しどころか自分よりも芸歴長く芸歴も上やけど、15年前から何も変わっていないであろう芸事をやっていきたい人まで幅広く告知ツイートなんかが流れてくる。

この告知に書いてるものを、当日こなすことによって、将来どうなりたいって思ってるんだろうって想像してしんどくなるのです。

この時期、たくさんの解散しますツイートや引退しますツイートが流れてきて、それを見るたびにしんどなります。

夢で溢れているし、夢で溢れてしまっていて、しかしその夢がぼんやりしていて訳が分からなくなるのです。


自分の限界が分かっていたり、新しいことに挑戦しようとしていたり、なんとかもがいている人のツイートはやる気がもらえるし大好き。

けど、この人この活動何年も前からずっとずっと続けているけどなんの意味があるんだろうって思うとマジでしんどくなるのです。余計なお世話でしょうけど本人からしたら。

趣味でやっているのならいいですが、そうじゃなく、本気で売れたいと思っているなら、そして芸歴が10年以上あるなら、お客さん呼べない芸人で集まってだらだらインディーズライブに毎月何本も出ることになんの意味もないと思うのです。

お客さん少しでも増やしたいから?ノーノー、そのライブお客さんいませんやん。

ネタ試したいから?ノーノー、身内ノリの小屋でネタやっても意味ないんじゃないですか?

事務所に入っているなら、事務所ライブで成果出して一番押し出してもらえるようになったほうが早い。

マネージャーや担当の方と仲良くしまくって、オーディション無理やり入れてもらって爪痕残してくればいい。


とりあえずインディーズライブ出てるだけ、単独ライブやるだけでは、何も人生変わらないのですよ。

何度もいいますが趣味でやってるのならいいのですよ?仕事やりながら、息抜きに自分の好きなことするってのは何も問題ないですから。

売れたいと思っていながら、だらだら続けてる人を見るとすごくしんどくなるって話です。


「いつかくるであろうチャンスのために力ためてます。」
アホかー!くるわけないやろそんなチャンス!本気で向き合って傷ついても傷を直して訂正して切磋琢磨してる若いやつに勝てるわけないやろ!!

「やり続けることに意味がある」
あるかー!意味なくやり続けるものは、意味ないねん。意味なくやり続けるって自分で意味なくって言うてもうてるやん。先を見据えながら考えてやって目標に向かうからええねん。もっかいちゃんと意味考えろ!

ただ、上記で書いたようなことをやるってめちゃくちゃしんどいし、あかんかったり結果が出なかったときは「お前才能ないよ?」という現実を突き付けられることなので。

しんどい思いして、売れるために考え抜いたことが全然ダメで結果が出ず傷つくのであれば、そこそこウケて芸歴も長いので後輩ばかりの中ぬくぬく温めのライブに出て気持ちいいーってしてるほうが楽ですもの。

売れるために一歩踏み出すってすごく勇気がいることなんです。めちゃくちゃわかります。

この勇気ある一歩を踏み出すことの難しさは僕が一番わかっているかもしれません。

配信やってみたり、たくさん藻掻きましたが、何が正解だったか分かりません。

コロナ禍で活動らしい活動もなにも出来てませんし、どうなりたいのかも正直ふーらふら状態でございます。

絶対売れてやる!って思うなら、こんな生活してないもんね。

絶対売れてやる!って思うなら、ドラマや映画のオーディションの話がばんばん入れてもらえる事務所に入るためめちゃくちゃ頑張るもんね。

25歳の頃に芸人を辞めて、そこから役者やってますが、そういった売れるに直結したオーディションなんか
1回も受けたことないもんね。受けようともしなかった。

売れたいならそんな自分の状況を疑問に思い、すぐ上京するなり行動してると思うんです。

けど、なんだかんだ理由をつけて動かなかったのが自分です。

舞台や目の前にお客さんがいるのが好きってのも大きいんですけどね私の場合は。舞台はたくさんやりましたから。

それで実力はついたと思います。ある程度ですけど。そしてそれ以上でもそれ以下でもない結果だけが残りました。舞台にたくさん立って、ある程度の実力が付いた。ただそれだけ。

その実力をおもいっきり発揮出来ずに、試す場所への挑戦もせずにコロナのせいにしてだらだらしております。

せっかく磨いて「ある程度の実力」まで育てたものも、今はもうズタボロでしょう。


そんな自分と重ねて、夢あるツイートや、引退ツイートをみるとしんどくなるのです。

芸人を辞めるとき、お世話になった先輩方達に解散報告とあいさつをしに、回らせてもらったとき、とある先輩から貰った

『俺からしたら、お前ら別になんにもしてないけどな。』

って言葉がすごく心に残っていて。


当時の自分はここまでやって勝てないなら無理だって思っていましたが、その先輩からしたら何もしてないと映っていた。

思い返せば、マネージャーに仕事入れまくってくれ!とかたまにしか言わなかったし、たくさんのテレビ番組のネタオーディションを受けてきたけど、そのオーディションに受かるために、死ぬほど練習して死ぬほど合わせてってことはやってないし、普段通りの事しかやってなかった気がする。

1つのネタを磨きまくるってこともなかった。ある程度で終わっていた気がする。飽きたら別のネタ、みたいな。

苦手なことで勝負して自分は負けてるとこもあった。

得意な土俵で勝負するための場を設けるようなことも自分からはしてなかった。


そりゃなんにもしてないけどなって言われるよね。

そしてきっとこの言葉の向こう側にはまだもっと意味がありそうで、きっと死ぬ時までこの言葉を考えながら死ぬんだろう。と言ったら大げさかな。


とにかく理由なく、あてもなくただ時間だけがすぎることが芸事にとって一番怖いことで一番しんどくなることだと思う。

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