卓球部の試合って負けたら次の試合審判するねん
こんばんは。寝不足の日は顔が35歳老ける花岡です。
今日は顔面年齢70歳です。ブクブクブク
さて、前に中学の頃に卓球部でしたと書きました。
まだの方はこちらの記事をどうぞ。
で、そんな卓球部で過ごしていた中学での3年間の頃の話です。
ごめんなさい、調べてないので今の卓球部事情が分からないのですが、卓球の公式試合って皆さんどんなイメージですか?
市立か県立の体育館に卓球台を等間隔で並べて、ものすごい大きいトーナメント表から自分の名前見つけて、そのトーナメント表に書かれている対戦番号と卓球台番号を見て、その場所にいき、対戦相手と挨拶してお互いのラケット見せあって、変な柄のポロシャツに短パンでカコンカコンやって、上手い奴と下手な奴があたってしまったらみてられへん試合展開になってしまって、負けでもすぐ帰れるわけじゃなく、その卓球台に残って、次にその台で行われる試合の審判やって帰るイメージですか?
その通りです。
そんなイメージです。
僕のいた中学校があった市は中学校が3つしかなくて、そのうち1つは卓球部がなくて、実質一騎打ちみたいな感じで、個人戦もベスト8まで県大会にいけるんですが、なんせ学校2つやし、僕ら7人は3年生の頃は一応全員県大会に出た記憶があります。
で、県大会に行ったら全然、レベルが格段にあがって、ほぼラッキーで出場してる僕らはキャプテンのO田やM吉が良くて3か4回戦とかだった気がします。僕なんか県大会1回も勝てた事ないんちゃうかな?1回県大会で1回戦不戦勝してしもて、なんでか2回戦までも不戦勝、というか相手が試合台に来るのが遅れて僕が勝って、3回戦引くほどボコボッコに負けてすっごい嫌な気持ちになった事を覚えております。
で、負けたら審判。審判というかルールに詳しいわけでもなくて、サーブの時にボールを垂直に16センチ以上投げて打ってなくても注意することもなく、ただただスコアラー的な感じで点数をつけるていくだけ。あの、ペラペラめくるやつね。
これね。これの穴に左腕を通し、死んだ魚の目で全然知らん同級生か先輩か後輩かも分からん他市の中学生の試合を丸々一試合見なくちゃいけないのです。
デュースとかになって、試合が長引いて、どっちもセットポイントとって、みたいな実力が近い二人の対戦だった時なんかもう本当の地獄です。
こっちはとっくに一回戦で負けてて、さっさと帰ってマリオカート64かポケモンスナップがやりたいのにええ勝負された日にゃあもう…。
で、点数もギリギリ台にかすったとかでもボールの軌道が変わるので分かり易く、テニスのインかアウトかみたいなギリギリみたいなことも全然なくホンマにぼーっとしててもなんとかなってたように覚えております。
なので何試合も審判してきましたがホンマに帰りたいって思ってた記憶ばっかりで、どんな試合が繰り広げられてたかなんか全然覚えておりません。
しかし、そんな中、1試合だけしっかり覚えている試合があります。
あの時も確か1試合目で終わっていて、審判しながら早く家に帰って昨日の続きのマリオペイントで書いている絵を完成させたいって思ってたように覚えております。
闘っている二人の中学生も他市の別中学校でまったくの他人、審判も他人。何とも言えないいつもの空気感のなか試合が進行していきます。
僕の右側の鼻の形が変な選手が放ったスマッシュが相手の台に深々と刺さり、僕の右側の髪の毛の前髪が長すぎる選手が反応するもラケットの上側にあがり、ピン球が体育館の空に高く高く舞い上がりました。
僕の頭の中はマリオペイント一色で、ぼーっと、『あ、高く上がったから右の鼻の形が変な選手の点数やな』とスコアボードをめくっていました。
高く上がったボールは僕の足元にカコンッ!と落ち、そのままバウンドし僕のユニホームの短パンと股間の隙間にスポッと入り、ポチっと僕の股間を刺激しました。
スキマスイッチです。
僕はあの現象をスキマスイッチと呼んでいます。
僕はぼーっとしながら避けれずスキマスイッチしてしまったんです。
赤の他人しかいないあの空間で、1球しかないピン球の行方が僕のスキマスイッチ。
変な空気が流れます。
しかも、鼻が変な選手も前髪が長すぎる選手も見るからに陰キャです。僕も当時はメガネ天パのゲーマー。この空気を換えるべく僕はビシッと言ってやりました。
『あ、あ、や、やべ!…へへへ!』
そう。おもいっきりテンパっていました。恥ずかしすぎたんです。思春期の僕には。
どうやらホンマに上手い事スキマスイッチしてしまったみたいでなかなか落ちてこないピン球。
手でとったらよかったんですが、こっちはテンパってます。左手にスコアボードはめたまま、左足だけでケンケン飛んでポトッって落とす技を使ってしまいます。
プールサイドで耳に水が入りピョンピョン飛んでるあの感じです。
あの感じで股間からピン球を落としました。
なかなか落ちず4、5回は地を蹴りました。
そして僕は落ちたピン球キャッチし、若干のぬくもりを感じながら、次サーブの鼻の形が変な選手にその球を渡しました。
『ご、ごめん、これ…!』
そしたらその鼻の形が変な選手が
『あ、あれぇ?なんかさっきより重いなぁ』って。
うっさい!!!ボケてくんな!!!!変な空気をさっしてなんとかせな思ったんかもしれんけど、下ネタやぞ!!!!あの場におった全員が金玉連想したやろうけど言うな!!重さでボケてくんな!!!!腹立ったから今度こそビシッて言ってやりましたよ!!
『いやいや…(照れ笑い)』
なんやそれ!!!!!過去の自分よ!なんやそれ!!!!!!!『いやいや…』って!!!!左手を左右に振りながら『いやいや…』って!!!!ほんで左手にはスコアボード入ってるからな!!ロックマンみたいになってたぞ!!!!!!
ホンマに地獄だったわ。前髪長すぎる選手は前髪長すぎるから表情分からんから愛想笑いしてたのかすら分からんし!
ほんで一番地獄だったのは、二人の実力がほぼ互角でこの後もまぁまぁ長く試合してたことでした。
この日は帰ってマリオペイントすることなく天井を1時間くらい眺めてから寝ました。
おしまい。
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