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35歳になってからの好み

カレーに福神漬とかありえないと思っている小学生でしたが、店のカレーには福神漬入れないとかありえなーいって思ってる35歳になりました。

マリオやロックマン、カービィ、ドンキーコングのような横スクロールゲーム最高!っていう小学生でしたが、ドラクエ、ゼルダのような頭少し使うRPG最高!っていう35歳になりました。これはそんな大きな変化はないか。

変わらないのはチラリズムフェチっていうところくらいで、おじさんになると小学生の頃と比べると好みもほとんど変わるものですね。

歳とったらというよりは、インプットして色んな世界を知っていったり、卒業や入学、就職などが新しい出会いと新しい価値観を産み確実に好みっていうものは変わっていくもので
僕も好みが沢山変わってきた1人です。

周りからは『永遠に少年の心を持った人』と言われたり『子供すぎる』と後輩に怒られてしまう僕ですが
そんな僕でもインプットし続けて好みはいっちょ前に変わり続けました。

漫才を始める前に好きだった芸人さんと、漫才を始めてから好きになった芸人さんは全く芸風が違う人だし、むしろ漫才を始める前に好きだった芸人さんは何がそんなによかったんか分からへんなーって思うくらいまで変わりました。

18歳から35歳まででの好みの変化は凄まじくて
お芝居の好みも物凄く物凄く変わりました。

観る映画のジャンルも変わりました。
一貫して恋愛物だけは昔から苦手ジャンルですが、最近はコメディ系しか見れないってレベルでコメディが好きです。

舞台もそう。

お笑いを辞め、お芝居をはじめた頃の好みは、笑えるけど、バッドエンドだったり人が死んだり、訴えるものが社会情勢だったり、そういったものを作りたかったし届けたかったタイプでした。

今は全くないです。

今その類の舞台を観ても『いや、お前に言われんでも分かってるわ。娯楽ぐらい楽しい気持ちにさせてや。』って思って終わりです。

ちょっと前にあったドラクエのアニメーション映画なんかもうオチがエグすぎて、『そんな事言われんでも分かってるわ!それでも楽しみたいから観に来てんねやろ!!』って思いっきりツッコミたくなりましたし。
まだ観ていない方は是非。

なんでしょう、現実世界でもしんどい事ってたくさんあるのに、そういうフィクションの世界でもそんな現実的な話を観たくないんですよ。

いじめ、レイプ、風俗、リスカ、その辺を扱ってる映画や舞台は総じてダメです。

脚本家や演出家がそれらの経験があり、その思いをみんなに届けたい!というような気持ちがあるものなら、まぁあってもいいかなとは思いますが
なんにも経験してないのなら余計にやるなって思ってしまうレベルで苦手です。

僕がちょっと前まで扱ってたのにですよ?笑
かなり好みが変化したのが分かります。

偏見ですが、邦画でタイトルが日本語2文字の映画は暗いのが多くて、これらのものを扱ってることが多いと思っております。めちゃくちゃ偏見です。
その類の映画を観てしまった時は脚本については全く見ないようにして、役者の演技と、カット割り、見せ方しか観ないようにしてます。

で、僕の好みは完全にコメディになりました。

観たあとホクホクした気持ちになり、明日も頑張ろって思って帰る。

それが1番じゃないかと。色々見てきてそう思いました。

とにかく笑えて楽しい舞台が好きです。
皆様にこれから見て貰いたいものもそれです。

あー、楽しかった、素敵な時間だった。という気持ちになってもらう物作りを続けていきたいと思ってます。

こんな時だからこそ、その力ってとっても必要だと思って。

花岡ショー

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