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難病でも自分に生まれかわりたい理由
SNSで知り合った人が、半身不随のお身体を、
「障がいを個性と捉えてみたら?」
という発言に酷く傷ついたとおっしゃていた。
私は、こう返した。
「傷つきますよね、私ももう一度生まれ変わっても、私で生まれ変わりたいと思うまで
かなりの葛藤がありました」
と伝えたら、彼女を酷く傷付けてしまった。
「そこまで思わなきゃならないのですね、ありがとう。。。ございます」
私は、傷付けてしまったことを謝罪し、コメントを削除した。
私は前日、たまたまYahooのニュースで、カナダの故アシュリーさんの記事を読んでい
た。
通常の10倍速い速度で歳をとっていき、17歳で亡くなったそうだ。
アシュリーさんはこういっていた。
「生まれ変わってもまた私で生まれたい、だって私は私が大好きなんだもん」
ここまでの心境に達するにはどれだけの葛藤があったのだろうと深く思った。
私は指定難病患者だ。
私も健康な人より寿命が短いと言われている。
私も生まれ変わっても私で生まれたいと思っている。
例え、精神疾患で苦労しても、交通事故に遭っても、難病になっても。
何故なら、父と母の子供として生まれたいから。
世界中で一番愛する家族のもとに生まれたいから。
よくケンカする弟も愛してる。
やっぱり私の弟として生まれてきてほしい。
我が家のスーパーアイドル、先代犬ぶうも、
我が家のスーパー甘たれ犬、二代目そらも、
やっぱりもう一度この家族で人生を出逢いたいのだ。
正直、病気や難病、障がい、私にはわからない
他人の痛みは決してわからない
私も父が希少癌で余命3ヶ月もないとわかり、仕事をすぱっと辞めて、ひたすら毎日父の病室に通い続けたが、最期の最期まで、娘の私でも父の痛みはわからなかった。
ただ、ひとつだけわかる
母は毎日仕事前仕事後、父の病室に毎日通った
母が疲れてウトウトして目が覚めた時、父が母を見ていたそうだ
母が、どうしたの?
と、尋ねると
父は、ママの顔見てた、
と、言ったそうだ
私も難病で死にかけた時、ひたすら母の顔を見ていた
私の目に焼きつくようにひたすら母の顔を見ていた
私は、転勤でよく転校をして酷いイジメによく遭ったし、
耐えて耐えて、精神疾患にもなった。
国連で働きたいという夢で、励んだ勉強も、
目の見えない病気に罹った。
家族だけは守って、という願いは、父が亡くなることによって消えた。
その2ヶ月後に、私と母を支えていた先代犬が亡くなった。
その2ヶ月後に私は2代目犬と歩道を散歩中、車に背後から跳ねられ、体が宙を舞った。
半年後に破傷風になった。
4年前に難病になった。
私が生きてこられたのは、
もう一度私で生まれ変わりたいのは、
ただただ、家族の愛情なのだ。
SNSで出会った彼女に愛する存在が傍に居てほしいと心から願う。