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織り終えた反物紹介【2024.6.25】

 5月24日(金)から織り始めた裂き織りの反物。昨日6月25日(火)に無事織り終えましたので、披露させてください!

 縦4m75cm✕横25cmで、こちらは秋のフェアに出すための作品です。

 「くもり空をキャンバスに」をテーマに織った今回の反物は、これまで織り上げた中でもかなり気に入っています。
 特にこの箇所が気に入っている、ではなく反物全体の流れを納得いくものに仕上げられました。 

柄を変えた境界線部分


 グレー一色の横布で織った部分は、くもり空に色のついた飛行機雲が走り浮かんでいる様子を。
 くもの隙間から光が射し始めたような桃色が加わり、最後は実際に見れると縁起がいいとも言われている「彩雲」をイメージし、紫や青、薄緑色が点々と目に入る布を織り込みました。

彩雲をイメージした部分。
3色の線をたて糸に取り入れたことで、
柄を変えても前の柄から繋がり(流れ)を見いだせる反物になりました。

 今回、イラストはなし。これだけは続けていくんだ!と意気込んでいたくせに。前回記したように織りを進めていく上で悩んでいたため、まったく描けませんでした…。
 しかし今回、わたしには風景や物語性が織りをする際に大事な創作意欲に繋がっているのを再認識するに至りました──というか、「支援員さんたちに再認識させてもらえた」が正しいです。

 ひとり悶々と考え込んでいるうちに膨らんだ悶々が他の悩みを巻き込んで、ときに毒や棘に形を変え周囲へ発射してしまう場合があります。だけど悶々としている期間って、それが膨らんでいっているのに気づけないほど卑屈のかさに覆われるせいで、「どうせ、どうせ…」を心のなかで連呼している。つまりは感情のコントロールが下手くそなんですよ。

 何はともあれ…青空ではなく、くもり空をキャンバスにしたらどんな風に色を使ってみたいか。
 気分がどんよりしがちな「くもりの日」でも、楽しんでみたくなる。そんな感覚が商品になったときに少しでも手にしてくださった方へ届いたら本望です。

 秋のフェアでは、絶対ではないものの基本的にひとり一バッグ制作されることになっています。
 今回の反物の幅は小物をつくるのに適した幅なのですが、以前同じ幅で整経したコチラ↓


の一部を一番小さなサイズのバッグにしていただけたので、今回織り上げたものもどこかの柄をバッグにしていただけるのでしょう。(きっと!)

 最後に、今回の反物で使用した布の柄が素敵だったので裁断中に収めた写真を。


白に淡い桃色が溶け込んでいるうえにこの光沢感✨
和傘がたくさん咲いていました。
繊細で見とれちゃう。


 今後も織りのデザインに悩むとは思いますが、いろんな景色を参考にしていきたいです。取り込んでいきたいです。
 ここまで目を通してくださったみなさま、毎回「スキ」を押してくださる方々、ありがとうございます。いつも励みになっています!


【おだまき工房(ショップ)】
〒187-0043 東京都小平市学園東町 1-23-23【ODAMKI(就労継続支援B型事業所)HP】
https://www.odamaki-sakiori.com/

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