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ケアマネージャー受験対策☆訪問看護②

こんにちは。
先日は保健医療分野で毎年 必ず出題される訪問看護の
概要をお話ししました。
ご覧いただいていない方は こちら。

今日は

■介護保険と医療保険の考え方■についてです。

・訪問看護は介護保険と医療保険のどちらでも利用できると
言いましたが、どこが違うの?

どういうとき医療保険?と疑問になると思います。

おおまかなとらえ方は、介護保険では要介護度によって利用できる単位が違います。
医療的なケアが必要な方は、訪問看護ばかり利用していたら、単位が不足して、ほかのサービスが利用できなくなるので、医療保険に切り替えて、日常生活の部分では介護保険を使っていきましょう!と思ってください。

では、実際に

【訪問看護】お役立ち情報ポータルサイト  を見ながら考えていきましょう。

※例えば、自分の担当の利用者さん、
80 歳男性Aさんは要介護2で認知症のために服薬管理ができません。
介護保険で訪問看護は使えるでしょうか。



答えは はい。介護保険でサービス利用です。

まずは、フローチャートの一番右の65歳以上
➡介護認定済みを はい
➡厚生労働大臣が認める疾病 いいえ
➡ケアプランに基づき、訪問看護を利用し、薬のセッティングや服薬状況、または療養上の世話なども行う。となります。



※ここで、別表 7 の厚生労働大臣が定める疾患という項目がありますが、 ○末期の悪性腫瘍 ○多発性硬化症 ○重症筋無力症 ○スモン ○筋萎縮性側索硬化症 ○脊 髄 小脳変性症 ○ハンチントン病 ○進行性筋ジストロフィー症 ○パーキンソン病関連疾患 (進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、等20疾患➡これは覚えなくとも大丈夫。
ですが、特定疾病と重複しているのもあります。

※では、2例目
45 歳男性Bさんですが脳血管疾患(脳梗塞)で、要介護 2 となった。

訪問看護は利用する時の保険は介護保険か?医療保険か?

フローチャートを見ながら考えてみましょう。

真ん中の第2号被保険者➡ 特定疾病 なので はい 
➡介護認定済み はい
➡ケアプランに基づいて利用できますので、

答えは介護保険で利用です。


ただし、この方が、要介護の認定を受けていない場合は、医療保険です。

すぐに介護保険を申請し、訪問看護やリハビリ系のサービスを利用すると良いですね☆

最悪、癌も見つかり、余命 3 か月(末期がん)と宣告されたら、医療保険となります。


どうして?理解できない~という方のために

医療保険となるものは4つ■
1:急性増悪時の訪問看護
特別指示書必要:例えば病院から退院したが、急に病状が悪化した 
週4日以上利用可能

2:末期の悪性腫瘍(末期がん)
余命6か月以内 週4日以上利用可能 

3:神経難病など厚生労働大臣が定める疾患等
週4日以上利用可能

4:精神科訪問看護
認知症は除く 統合失調症、双極性障害、うつ病等
週に4日以上利用可能

上記の中の2番目の末期がんにあたるため、医療保険に切り替えて、利用します。

※66歳のALS(筋萎縮性側索硬化症)の男性は要介護4。
最近呼吸困難で入院し気管切開し、人工呼吸装着と頻回な吸引が必要となった。
退院後、自宅で訪問看護を利用する場合、使える保険は何か。
フローチャートを見ながら考えましょう。

一番右の65歳以上 ➡要介護認定あり 
➡ 厚生労働大臣が認める疾病 はい。フローチャートのページの下の別表7を見てください。そこに20 人工呼吸器を使用しているがあります。

➡医療保険になりますよね。



■ところどころに、指示書、特別指示書というキーワードがありますので、
説明しますね。

※訪問看護を利用する場合、
医師の指示書を文書でもらわなければなりません。
医療は医師の指示です。看護師といえども、勝手に医療行為はできません。

そして、その指示書の有効期間は 普通は6 か月ですが、
特別指示書というのもあり、有効期間は14日間。
人工呼吸器装着で吸引が何度も必要、
褥瘡が悪化して、真皮まで達していて、毎日処置が必要
な場合は月に 2 回 14 日×2 回=28 日間医療保険が使える。


上記で説明したように、ALSで気管切開、人工呼吸器使用とこのような状況では、特別指示書を出してもらい、14日×2日=28日間は医療保険を使用し、訪問看護を利用する。

介護保険では訪問入浴介護や訪問介護等を利用するのはいかがでしょうか。

最後に

※39歳の女性は特定疾病の関節リウマチと診断され、訪問看護を利用したいが保険は何保険か。

➡病気だけで考えると、特定疾病だが、年齢が39歳で40歳以上ではないので、医療保険。

■イメージはできましたか?
 

これがわかれば、毎年必ず訪問看護は出題されるので、1点は確実ですね☆

ケアマネの勉強は積み重ねが大事ですね。

令和3年の【問題41】指定訪問看護について正しいものはどれか。3 つ選べ。 これをやってみましょう~

1.高齢者が自立した日常生活を営むことができるよう、その療養生活を支援する。
2.訪問看護事業所には、言語聴覚士を配置することができる。
3.訪問看護では、薬剤の処方も行う。
4.訪問看護事業所は、介護老人保健施設の入所者にも訪問看護を提供できる。
5.訪問看護の提供に当たっては、家族に対しても適切な指導を行う。


正解は? 


【正解】1.2.5  当たりましたか?

4の補足
介護老人保健施設には看護師が在籍していますので、外部の訪問看護は提供できない。
他にも介護老人福祉施設(特養)、介護医療院、看護多機能型居宅介護、定期巡回・随時対 応型訪問介護看護、短期入所療養介護、有料老人ホーム等も看護師が在籍しているので出来ない。

ただし、短期入所生活介護は事業所で在宅中重度者受け入れ加算を設定しているところは、いつも 自宅に来てくれている訪問看護が入所中も利用できる。

また、認知症対応型共同生活介護では訪問看護が入っているが、介護保険ではなく、医療保険で 健康管理として来所している。

お疲れさまでした(^^♪ 

まだまだ猛暑が続きますので、体調に気を付けて頑張ってください!

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