藤井風の『Kirari Asian Remix』ーアジアのClubシーンへ
藤井風の『Kirari Asian Remix』、急なリリースでびっくり。それも深夜。
風くんを含め、チーム風の人たちは夜型なんじゃろうかー。SNSやアプリの投稿も深夜ばかり、もし、予約投稿設定してるなら勘弁してやー!早く眠れんようになるからーーー
Remixは全曲聞きいたが、私はClubとか行かんのでオリジナルがやっぱり好みですわ。でも、このRemixがアジア各国でClub Musicとして使用されたら、日本を含むアジア各国の若い世代のファンをつかむにはいい戦略だということは理解できます。そして、その戦略の一曲として『きらり』が選択されたことも。
『HELP EVER HURT NEVER』(以下、HEHN)がリリースされたのが、2020年5月20日で、それから『きらり』がリリースされたのが2021年5月3日。丸1年の期間がある。私がその間に推しになっていたら、『きらり』がリリースされるまで、より大きな商業的成功を目指しているなら、どこまで世俗性と落としどころをつけるんだろう。。と不安を持ったと思う。
『HEHN』の各作品にはスピリチュアルなメッセージが満載、「Higher Self」、「執着からの解放」、「死ぬまでにどうよりよく生きるか」など、ある意味、宗教色が強いともいえる。(この件について、別に書いてみたいと思うのだが、)『HEHN』リリース後に発表された、『青春病』『へでもねーよ』『旅路』も同様だ。
それらの曲と比べると、『きらり』の歌詞はそのようなメッセージ性は強くない。昨年のGWの『ねそべり配信』や『きらり』MV AFTER TALKでは、HONDAのVEZELのCMソングとして、『Good Groove』というお題だけいただいて、ノリノリな気分の曲を作りたいと気持ちが一致して何の苦労もなく降ってきた安産だった曲。『何のために戦おうとも動機は愛がいい』というフレーズは、戦っているずっずさんを見て、絶対入れたいと思ったと言っていた。が、それ以外は、『きらり』とか『さらり』とか、韻を踏みながら、遊び心が交えて作ったと私は彼の話を聞いて理解した。
ファンのなかには、大衆性に染まらないでほしいと思う人も多いかもしれないが、聞いているだけで気持ちをHappyにするダンスミュージックの成功も彼のキャリアには必要だと思う。そして、スピリチュアルなメッセージが強すぎれば企業とのタイアップも難しいこともあるであろう。
風くんのジャンル豊かなカバーソングの動画を見ていれば、それは杞憂に過ぎなかったよね。彼は、音楽の楽しさを知り尽くしている。
オミクロンによる感染拡大が心配ですが、風くんの新しい試み『Kirari Remix』で、日本、韓国、台湾、中国で、インドネシアのClubでノリまくってくれる人がいたら、偽親戚のおばちゃんはただ、うれしい。。