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Best of Fujii Kaze 2020-2024 Asia Tour in Seoulの感想

日産スタジアムのStudim Live "Feelin' Good"のチケットに落選した私は、海外ツアーに手を出すことにした。

すでに、11月のバンコクのDay 1に参加したことは、以下に書いた。

その後、12/14 に行われたツアー最終公演であるソウルのライブにも行ってきたので、まず、その感想を書こうと思う。

ソウル公演の感想

一言でいえば、非常に完成されたライブだった。バンコクとほぼ同様の内容だったが、やはり最後の公演は、こなれた感や余裕が見て取られ、同じことを繰り返したくない彼らしく、フェイクを多用し、歌い方に遊びがかなり見られた。最後の公演のため、自分のエネルギーの消費量について考える必要がなかったのだろう。思い切りパフォーマンスしている感じが見て取れた。よくやる歌詞飛ばしもなく、声がとてものびやかだった。特にオープニングの「優しさ」は圧巻で、藤井風の世界に一瞬で引き込む力に満ちていた。

藤井風のライブパフォーマンスには、比較的ムラがある、というのが、7回ライブを経験した感想だ。最初にいった、2021年のHEHNの神戸のライブは、声の調子が悪く、ダンスもしたせいか、最後はスタミナが全く足りてないよう見えた。正直、このまま、ツアーを無事に終了できるのか、、と本当に心配した。
逆に、非常に良かったパフォーマンスは、2022年の米子のAAHTと、2023年のたまアリでのLASAのライブであった。特に、後者は、たまアリ最高人数を動員した会場で、ステージを掌握していた姿を見て、堂々とした大スターぶりに感涙した。今回のソウル公演は、そのたまアリの公演を思い出させるものであった。

今回のアジアツアーでも、声の調子が悪い回があったようだ。人間だから、調子がいい時も悪い時もあるのが当たり前だが、来年は、より歌唱の失敗は許されない米国ツアーが待っている。これまで以上に、コンディションの調整が必要になってくるであろう。

藤井風は、曲良し、声良し、顔良し、姿良し、すべて揃った稀有な存在のアーティストだが、今後は、ダンスの構成は考える必要があるのではないかと、個人的には思う。特にアメリカ公演では。。。
身長や柔軟性も高い藤井風のダンスは、ステージ映えする。美しい彼が躍るのは、ワクワクするし、セクシーだし、見ごたえがある。しかし、海外のアーティストは、幼いころから、ダンスのレッスンにとてつもない時間を費やして舞台に立っている。彼らのステージと比べると、今回のダンスの構成は小気味はいいが、迫力が全く異なるであろう。その圧やセクシーさに凄みさえも感じるダンサーが、欧米アーティストおよびバックダンサーにも、とてつもなくいる。それらと比べると、洗練度が欠けてしまうように思う。藤井風は、歌唱、ピアノ、サックスで十分魅せることができるので、ダンサーとしてアマチュアに近いことを披露する必要がないように思える。今後の欧米でのツアーでは、ダンスパートは減らしてもよいのでは?というのが、個人的意見だ、特に、それが、歌唱に影響を与えるのであれば,、なおさらである。

バンコクのライブとの比較でいうと、席は、バンコクではアリーナの比較的前の方で、価格も一番高いものだったが、今回はそのような良席が手に入らなかったので、価格は真ん中でスタンド2階の一番前の席だった。姿は豆粒程度にしか見えないが、テーブルもあり見やすい席ではあった。


高尺スカイドームの2階の1番前の席を今回は選んだ。
アリーナの後ろの席も購入できるチャンスがあったが、近さより見やすさを重視した

アリーナは、非公式の韓国ファンダムの呼びかけにならって赤いものを身に着けてきた観衆がノリノリだったとネットで読んだが、私のいたスタンドはかなり落ち着いていた。バンコクは前後、日本語がよく聞こえていたが、今回は、ローカルの20-30代の観客が多かったように思う。

バンコクでは、ローカル情報に疎く、観客や藤井風がタイ語で話していることがまったくわからず、置いてけぼり感を感じたが、韓国ドラママニアであることから、韓国語は初級レベルであるため、観衆の叫び声や、藤井風が観客に話す韓国語は理解できた。そのため、今回はステージに入りこめた。オープニングで、「얼굴이 안 보여요 !」(顔が見えないよ!)と、8万円のユリウスの赤いセットアップを着て登場した藤井風に叫んでいる現地ファンの女性には、笑った。そうだよね、その高いレインコートのフードで顔を隠す必要ないよね、こっちは綺麗な顔を拝みに来たのに、とひそかに思った。

ラストの「まつり」のイントロも、現地の音楽を取り入れているという予習をしてきたので、注意深く聞くことができた。手堅く「アリラン」でも入れるのかと思ったが、「도라지 타령」という韓国民謡を入れていたことを記事で知った。

また、「damn」の股間を抑えるポーズは、韓国は公衆的にはお堅いところがあるから、どうかな。と思ったが、黄色い声も飛ばず、さらっと終わった。心なしか、バンコクの時より、そのボーズでのクローズアップも短かったように思う。

今回、初体験だったのが、アンコールであった。通常、アーティストのライブは、アンコールを含め構成されているが、彼のライブではアンコールはない。バンコクでもアンコールはなかったが、ジャカルタ?かマニラ?あたりで、we want more! の歓声に応えて、「さよならべいべ」のワンフレーズをピアノ弾き語りしたというのをSNSで読んでいたので、今回も最終公演だし、あるかな?と思っていたら、応えてくれた。

惜しむらくは、会場の音響がよくなかったところ。ところどころ、音が割れていたのが残念だった。ま、会場となった高尺スカイドームはドジャーズの試合があった野球のスタジアムなので、ライブ会場とは違うため、そこはしょうがないところかもしれない。

アジア公演が終了後、来年は米国ツアーを予定しているというニュースがでたのも見て、つぐつぐ、今回、思い切ってアジアツアーに2回来てよかったと思った。運よく、マイレージで両方ともエアチケットをとれていたし、休みもそれぞれのツアーで、1日取ればよかった。しかし、米国は時間もかかるし、円安の今、個人旅行で行くのはかなり躊躇する状況だからである。そして、来年、日本で公演をやっても、今年と同様、ライブチケットを入手できる可能性は低いことを考えると、推しは推せるときに推せ!は、鉄則であると痛感した。

今年は、紅白で彼のパフォーマンスが見れることが最後の楽しみだ。彼が、法被を着て演歌の手拍子したり、けん玉チャレンジに参加するのを見たくないようで、見てみたい(笑)気もする。。

PS. 今回、アジアツアーに参加して、チケットシステムや、運営の体制などについて、いろいろ考えたので、別に書いてみたいと思う。



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