矯正治療後の後戻り問題。過去に矯正治療をした矯正医の現状について。
こんにちは!
歯列矯正専門の歯科医院を開業している
歯科医師りえです(^_^)
今回は、矯正治療後の後戻りについて、私が過去に受けた矯正治療とその経過を踏まえてお伝えしたいと思います!
先にお伝えすると、私は矯正治療後の後戻りはほとんどしていません ^_^
では、なぜ後戻りがほとんど無いのかということを当時の状況とともに考えてみたいと思います〜
現在、私は40代前半。
矯正治療を受けたのは遥か昔…
30年前でしょうか?
小学校6年生の頃だったと思います。
上の前歯の真ん中に隙間がありました。
いわゆる「すきっ歯」ですね。
下の歯並びにも隙間はありましたがそこは経過観察ということで、上の歯の隙間を閉じる治療だけ行いました。
上の歯だけ、ブラケット装置(表側矯正装置)をつけました!
半年もかからず、治療は終了〜
痛かった〜(T-T)
患者さんには耐えられる痛みですよ〜と説明しますが、歯が動くんですからある程度は痛いですよね〜
でも、痛いのは食事の時だけで、2-3日で治ることが殆どです!!
大丈夫!
ちょっと話が逸れてしまいました。
本題に戻すと、その半年もかからなかった治療のその後ですが…
ほとんど崩れていないんです!!
これが30年経った現在の状態です。
(後戻り防止装置は半年ほど使用して以来、今まで使用していません)
実際、大きく動かしていないという事もあるのですが、上の前歯の隙間って閉じても開いてくる事が多いのですよね。
でも、私の場合
上下の中心もズレていませんし経過良好です!
そこで、
私が後戻りをしなかった理由として考えられるものを挙げてみます。
・歯の移動が少ない
・大人の歯並びが完成する前に治療が終了した
・歯を取り巻く筋力(唇の力、舌の力、頬の力)のバランスが整っていた
・元々の咀嚼機能に問題が無かった
・下の歯の歯並びに問題が無かった
以上の事が考えられるかな〜と思います。
矯正治療後の後戻りは、治療前の歯並び状態や治療後の歯を取り巻く環境要因が大きいと感じます。
歯を動かす量が少なかれば、
その反動は出にくいですし、
歯を支える骨が健康で、歯に触れる筋肉(唇、舌、頬)のバランスが整っていれば歯が並ぶ位置が安定します。
この様に、ある一定の条件を満たせば歯並びは安定するのです!
何が言いたいのかというと…
この条件を満たす様に治療の計画を立てることが重要であるという事!!
歯列矯正専門の先生は後戻りまで考慮して治療計画を立てています。
歯は絶対に抜きたくない、
この装置じゃないと治療したくない、
部分矯正で終わらせたい、
などの患者さんの都合だけでは長期に渡って良い歯並びを保つ事ができない事があると言う事を知って頂けるとありがたいです!
もちろん、歯を抜かなくて済む場合もありますし、ご希望の装置で治療できる場合もあれば、部分矯正で解決できる事もあります(^-^)/
結局は、不正咬合の状態によりますので気になる方はまず、歯列矯正専門の先生に相談してみてください〜
では、また!
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