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痛いんですか?矯正治療中の歯の痛み問題。ワイヤー矯正治療の場合。
こんにちは!
歯列矯正専門の歯科医院を開業している
歯科医師りえです(^_^)
今回は、歯列矯正中の歯の痛みについて
解説していきたいと思います!
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歯列矯正は痛いよ~
と一度は聞いたことがありますよね?
でも、実際はどのような痛みかご存じですか?
矯正治療中に生じる痛みには大きくわけて2つあります
①歯が動く痛み
②矯正装置が粘膜(頬の裏、舌など)に当たる痛み
こればかりはやってみないと分からないかと思いますが、
これから矯正治療を検討している方の参考になればと思っています!
すでに治療済みや治療中の方は、
そうそう!と思っていただけますかね~?(>_<)
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①歯が動く痛みについて
虫歯になったことがある方なら経験があるかもしれませんが、
歯の痛みって耐えられない痛さになることありますよね?
実は、私自身は虫歯になったことがないので
虫歯の痛みが分からないのですが、
以前虫歯を放置していた先輩(歯科医師)が、
痛くて痛くて気を失いそうって言ってました。(-_-;)
(放置していたせいで歯の神経まで虫歯が進行していたみたいです)
矯正の歯の痛みも、このような種類の痛みだと
思ってらっしゃる方が多いのですが、
矯正で歯が動く痛み、想像つきますか??
もうズキズキしていてもたってもいられない?
こんな痛みが矯正治療中ずっと続くの?
痛くて何も食べられない?
確かに痛みが出る方が多いのですが、
↑ の様な痛みはほとんどはありません!!
(痛みに個人差はありますが…)
なんと表現したらいいのか悩みますが、
痛みの種類が虫歯の痛みなどとは異なります。
歯をぎゅっと押さえられてるような感じで
食べ物を噛むときに、歯の根に響く痛さ
という感じです。
これはこの感覚を味わったことがある方じゃないと
分からないかもしれませんが…
この痛みなんですが、
食べ物を噛むとき、つまり
上の歯と下の歯が触れた時に生じるのが特徴です。
歯と歯が触れなければ
それほど痛みは感じないのです。
しかも、ほとんどの場合、
矯正装置の調整を行った後
2-3日で痛みは消失します。
そして、始めて矯正装置を付けた
(歯を動かし始めた)日から
2-3日が痛みのピークで、
それ以降の調整では痛みがそこまで出ない方が多いです。
(何度も言いますが、痛みには個人差がありますので当ではまらない方もいらっしゃるかもしれません。)
この痛みの対応策として、
私は初回だけご希望の方に鎮痛剤を処方しています。
これでほとんどの方が問題なく過ごせています (^^♪
飲まなくても大丈夫でした
という方もいらっしゃいます!
たまに、痛くて食事ができないから
ダイエットできそうですね!
とおっしゃる方がいらっしゃいますが
矯正の(歯が動く)痛みで食事ができなくて
ダイエットできた方は
今まで見たことがありません…(-_-;)
とまぁこのような感じの痛みなのです。
伝わりましたかね~??
結局は当事者にならないと分からない
のですが、一つ言えることは、
痛くて痛くてどうしようもないので
矯正装置を外してください!
と言われたことは一度もないという事です。
ですので
痛みを心配して矯正治療をやりたくない
という方には、
心配しなくで大丈夫ですよ!
と伝えたいです (*^^*)
そして、お子さんの矯正を考えている
保護者の方にも
安心していただきたいと思います!
②矯正装置が粘膜(頬の裏、舌など)に当たる痛み
表側もしくは裏側のワイヤー矯正装置、
小児矯正の一部装置に関しては、
矯正装置が口の中の粘膜に当たって(擦れて)
痛いという状況になることがあります。
最初は問題なくても、
装置が粘膜に慢性的に触れていることで
擦れて傷になったり、口内炎になることがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1698107941795-baWQRmRNLO.png?width=1200)
ついているので、まだ歯が並んでおらず
歯が飛び出ている時は、粘膜に当たって傷になることがあります。
あとは、ワイヤー矯正の場合、
歯が動くことで、ワイヤーが後ろに伸びてくることがあります。
そうすると、奥歯当たりの頬の粘膜などに
ワイヤーの先端が当たり、
傷になったりします。
![](https://assets.st-note.com/img/1698108052096-1AdMAJzfUM.png?width=1200)
後ろに伸びてきます。
粘膜に刺さらないように内側に曲げていますが、慢性的に刺激になって痛くなることがあります。
これは、
矯正治療初期に起こりやすいトラブルなので、
説明して対処方法もお伝えしますが、
それでも痛い場合は、
来院いただきワイヤーをカットします。
2枚の写真は
表側ワイヤー矯正装置の場合ですが、
裏側ワイヤー矯正装置の場合でも同じです。
裏側ワイヤー矯正装置場合は、
頬ではなく、舌に当たってきます。
対処方は、表側、裏側ワイヤー矯正装置ともに
伸びたワイヤーは短くカットし、
ブラケットが粘膜当たる場合は
ブラケットに一時的なカバーを付けることもできます。
治療がすすみ、歯が並んでくると
粘膜に当たる感覚も変わってきたり
慣れてくると口内炎にもなりにくくなってきます!
最初の1か月は慣れるのに大変かもしれませんが、徐々に慣れてきますので心配ありません!
まとめ
ここまでお伝えしたように、
歯列矯正治療にはやはり痛みは生じます。
ですが、それぞれの痛みに対して
ちゃんと対処法があるので安心してください!(*^^*)
きちんと患者さんと向き合っている先生なら
痛みにも寄り添ってくれます。
慣れるまでは
装置の違和感や痛みがありますが、
矯正治療をスタートして
決められた間隔で治療に通えば
必ずゴールはやってきます!
歯並びに悩まなくなる日がやってきますので、
それまで頑張りましょう!!(^O^)/
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今回も皆さんの矯正治療、歯並びもお悩みに
少しでもお役に立てれば嬉しいです!
では、また!