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あの人からの最初で最後のプロポーズ

【むかしむかしのはなし】

ー付き合って4年。
記念日だからと言って4本のひまわりをもらった。

その時、彼は「ひまわり見たら元気出るやろ?〇〇ちゃんといえば、ひまわりって思ってね」と照れ臭そうに言っていた。

そのあと「毎年記念日に、1本ずつ増やしてプレゼントする!いつか50本、60本と増やしていこうな」
とも言ってくれた。

あの日が2人の恋愛最高到達点だとは知らず、
浮かれて舞い上がった。 

将来を見据えて付き合えた相手がいたことを誇りに思う。だけど、あの日があの人からの最初で最後のプロポーズとなった。

私は私の人生を生きていて、
あの人もあの人の人生を生きている。
人生っておもしろすぎる。
未練とは違う感情を抱けるようになったのも
別れて1年以上経ったあとだ。
自分にとって、
自分の全てをさらけだせて、心を許せる、
許してもらえる存在って特別なんだよね。
あの人ではない、
特別な人にまた出逢いたいなと今は思うよ。

「私はあなたがいなくてもひまわりの前で笑っていられるし、ひまわりが一番似合う女を目指し続けるよ。」


「ひまわりに負けぬよう、毎日元気にね?」

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