星に願いを。
わたしが流れ星を見損ねた日。
わたしは彼が乗る自転車の後ろで、「ドキドキが彼に伝わっちゃうんじゃないかな」なんて浮かれたことを思うことしかできなかった。
彼は前で自転車を漕いでいたから、一瞬の流れ星をひとり抜け駆けして見ていた。
その日が2人の記念日になった。
何年後かに、あの日流れ星を見たからわたしに想いを伝えられたんだと、流れ星に背中を押された過去を話してくれた。
わたしが流れ星を初めて見た日。
彼もとなりにいた。
こと座流星群の日でたくさんの流れ星が見れた。その瞬間色んな感情が込み上げたのを覚えている。
この人のとなりにいれてよかったと思えたし、この人となら何でも乗り越えられるとも思った。
だけどこれから先、2回目の流れ星を一緒に見るのは君じゃないんだ。
もし巡り巡って君がとなりにいたなら、
わたしは流れ星マジックだ!って笑ってごまかすと心に決めている。
流れ星は勘違いを生み出すのか、
それとも運命を引きつけるのか未だにわかってない。
今日は七夕。
周りの大切な人が幸せで健康でいられますように。
想いを伝えられる日が来ますように。
1年に1回だけ会う彦星と織姫。
募る話がたくさんできますように。
また来年も会いたいとお互いが想いあえますように。
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