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ヨーロッパの音楽家の週末とは?



やったあー!5時だ!今日は金曜日だ!

みんなで食事に行って

そのあとは飲むぞー!!!

土日は友人と会って久々に遠出しようか!

なんて理想的な素晴らしい週末!!!!

2日間のオフ!!!!

プライベートで充実した週末なんて、

音楽家には

ありませーん!!

私達音楽家は

週末にプライベートの時間があるという事が

ほぼなく、

週末無しの祝祭日無し

そんな勤務形態です。

と言うことは

平日に休みがあるの?

いえいえ、

定期で休みは回ってこないのです!

私達の休日は

公演日程と法律上で決まっている

休息時間を考慮して、

決められるんですが、

定期的には入らず

バラバラに入るのです。

ここ、ヨーロッパの歌劇場、

音楽家達の週末の過ごしかたとは

一体どんな感じなのでしょうか?!

劇場では土日も公演があります。

土曜日といえど、日中は練習が入ります。

日曜日はナント

午前、午後と2回公演があります。


もしも日曜日午前中フリーだと

教会のミサで演奏、歌うお仕事も入ることが!!

そうなると、ミサ開始は朝9時から10時ごろの間なので、

声がしっかりとなる状態にするために

朝6時には起床して

声出しをしなくてはなりません!

週末のんびりと寝ていたい家族には

とてもすまない気持ちです。。。

近所の皆さんにも

今週末はミサで歌うので、

朝から発声練習しなくてはなりません

ごめんなさい。

と、申し入れをしなくてはなりません。

実はこの国、

静かにしなくてはならない時間帯があり、

朝は8時から、

夜は22時まで

さらにお昼休みも13時から15時までは

楽器の演奏や自宅での

騒音の出る機械(電気ドリルや芝刈り機など)の使用

はタブーなんです。

自宅での練習時間が限られてしまう私たち、

本当は普通のピアノが欲しいのですが、

夜遅くに譜読みをしたい時などが多いため

電子ピアノを購入し、ヘッドフォンを使用しています。

こんな感じで、日曜日超早起きして電車に乗ると、

楽譜や楽器を持っている音楽家に

かなりの割合で遭遇します。

街中の教会の数も半端ないですから、

日曜日のミサになると

多くの音楽家達がかりだされます!

ミサを無事終了すると

急いで帰宅し日曜日のお昼ご飯の準備です!

そして食事の後は、

カフェとケーキを食べながら

家族とのんびり歓談する

と言うわけにはいきません。

日曜日の公演は夜ではなく、

午後開演のことが多いため

食後のコーヒーも飲み終わる前に

出勤の準備をします。

お天気が良くても、食後のお散歩に行っている時間はないのです。

日曜日、近所の皆さんが、楽しそうに

お庭でグリルなどをしているのを

横目に見ながら

子供達を家に残し

( ティーンエイジャーの息子達にとっては

むしろ嬉しいのでしょうが)


気持ちのいい午後の

暖かい空気を胸いっぱいに吸って

みんなで楽しい時間を過ごしたいんだけどなあ。。。

と、ちょっと残念に思いつつ、

太陽の光の入らない劇場に向かいます。

と、こんな感じで、専属団員になると

時間の制限が半端なく

家族、仕事、プライベート、

色々なことのバランスをとりながら

生活をしようと、

皆苦戦しています!!

と言うことで、

歌劇場合唱団員

今週も土日なしで

突っ走ります!!

















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