アメリカ道中膝鼻毛 Final

8/24
今日は帰国の日である。ジョン・F・ケネディ国際空港を13:30に発つため、6:30に起床し荷物をまとめる。するとさっきまで2段ベッドの下の段で大いびきをかいていた大巨漢がゲッホゲッホ咳をしだして、申し訳ないなと思ったら突如ぶりょりょりょ、と謎の音を発して私の支度スピードが一気に早まったのである。
予想より早く支度が終わった私は、ユースホステルを出るとダンキンドーナツというドーナツ屋で朝飯を買い、地下鉄で空港へ。そこでユースホステルのチェックアウトするのを忘れた上カードキーを返却していないことに気づき、もう時間的に引き返せないのでほっとくことにした。あとは野となれ山となれである。
空港に着くと朝買ったダンキンドーナツを頬張ったが、甘すぎてまた気分が悪くなった。何でもかんでもカロリー爆弾にしとけば良いっちゅうもんではないのである。今回の旅で何度このアメリカンな思考に困らされたか、こんなんやからアメリカはデブが多いねん、と言いたくなったが、ドーナツを口に詰め込んで苦しそうな私を困惑した顔で見つめるスチュワーデスのおばはんが目に入り、私は我慢したのである。その後保安所を抜けて、待ち時間の間にいろいろお土産を物色するも特に良いのがなく(というよりアメリカ土産の定番って一体何だ)、しゃあないので大量のチョコチップクッキーを調達。そんなもんどこにでもある気がするが、まあ結構うまそうなので何とかなるだろう。そうこうするうちに搭乗時間が来たので飛行機に乗り込む。すると、スチュワーデスさんにビーフオアチキン?と聞かれたのでチキンと答えたら炒飯と鶏肉の炒めが出てきた。久しぶりの米である。アメリカン馬鹿飯に疲労困憊していた身体中の細胞が大喜びした。これなのである。これが欲しかったのだ。もうアメリカの飯なんか食わんぞ、俺は日本人なのだ、と心の底から思った。

うおおおおおっ‼️

その後もアジアンテイストの飯を出してくれた素晴らしき大韓航空KE082便は15時間の長フライトを終えて仁川国際空港に。乗り換えが1時間強しかなく空港では何もできず、そのまますぐに飛行機に乗り込むと、台風で機体が揺れまくり進路変更があったりとイレギュラーなフライトだったが何とか関空へ帰還した。1週間ぶりの日本である。

瀬戸内海上空で神戸方面に飛行機から見えた雷

今回の旅を終えて思ったのは、アメリカ東海岸のジェットコースターは素晴らしいということと、アメリカはある程度金を持ってないと絶対住みたくねえ、ということで、前者に関してはこれまで言ってきたのでいいとして、後者に関しては日本に帰還した今つくづく思う。まずアメリカの安い飯は不味い。日本では吉野家で数百円出せば美味い牛丼が食えるが、アメリカはそんなわけにはいかない。外食するならちゃんと金を出さないとまともな飯が食えないのである。それが嫌なら自炊である。というか自炊せんと胃がカロリー過多の馬鹿飯に破壊される。あとは、これはアメリカ出身の知人が口を揃えて言っていたことでもあるが、大都市では中心部の方が治安が悪く、郊外の閑静な住宅街ほど治安がいい。もっと変な国とかだったら治安の悪さくらい覚悟して行くが、あのニューヨークで妙な輩に絡まれて肝を冷やすとは思わなかった。さらに、後で聞いた話だがシダーポイントがあるクリーブランドはもっと治安が悪いという。ニュージーランド行った時はこんなこと思わなかったけれども、ニューヨークには正直住みたくない。

まあここまでアメリカのことをボロクソ書いてきたけれども、結局のところ1人のジェットコースターマニアとしては、今回の旅はとても良かった。マーベリックやキンダカなど、規格外のマシンに出会えて私は幸せだった。多分このレベルのマシンに一度に何度も乗れる様な旅が今後の人生で何回できるかわからない。でも私は、また暇と金があれば面白い体験を求めて世界のどこかに行こうと思う。その時はまた日記を書くつもりなのでぜひ。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

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