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いつも突き放される

自分のマインドの重さが露呈するようでアレだが、私は愛するおじさまに対してストレートに愛を伝えてしまう方だ。
「おじさまのことが大好きです」
「お顔も頭の中もいつも素敵だなと思っております」
「おじさまにされたことを思い出すだけで感じてきちゃいます」
「おじさまが東京に帰っていらしたと思うだけで景色がキラキラして見えます」
みたいに。(ひとつ変なの混ざってるな)


しかしおじさまから愛の言葉を聞くことは非常に少ない。
どころか「何もそんなこと言わなくたっていいのでは‥‥」ということを言われることが多い人生だ。


以前お慕いしていたおじさまに、こんなことを言われたことがあった。
「僕といる時に僕の方をちゃんと向いててくれるならそれで構いません。誰と食事に行くなとかそういうことを言うつもりは全くありません」
「‥‥そう‥ですか‥‥」


別のおじさまにこう言われたこともある。
「オレ、たとえあなたがオレの友達と二人で会ってたとしても別にイヤじゃないよ」
「‥‥そうなの?」
「うん。オレといる時は最高の最良の彼女であって欲しいけど、オレといない時まで束縛するつもりはないもん。他の男といる時は何しててもいいよ」


デジャブ?
「他の人と出かけてもいいですか?」とか一言も聞いてないのに、こんな異口同音なこと言われちゃうことある?と思った。


あるおじさまとはこんな会話をした。
「もし好きな女優さんとバーとかで偶然隣合わせになったらどうしますか?」
私だって馬鹿馬鹿しい質問なのは大いにわかっていたのだが、きっと何らかの不安がある時だったので流れで聞いてしまったのだ。
彼に笑われて「別にどうもしませんよ」ぐらいの答えを聞ければホッとできるんじゃないかと思ったのだ。そうしたら、
「その時にならないとわかりません」
という、一気に不安が100倍になるような答えが返って来て泣きたくなった。


そしてこういう台詞って、むしろすごく甘いムードが高まってきた時に言われる気がする。
きっとおじさまは、私との間に一定の距離を取っておきたいのだろう。
私が深く入って来ないように。
私が期待しすぎないように。
そういえばメールで素敵な言葉をくれた後に「ただしあまり期待しないでください」とそのまんまの台詞を言われたこともあった。


私、それこそ一緒にいる時に優しくしてくれたらそれだけでいいんだけどな。
どうせしょっちゅう会えるわけでもないんだから、たまに会った時ぐらい
「まあ、本当はあなたが他の男と二人で会ったら嫌だけどね」
とかちょっと一言添えてくれたってばちは当たらないんじゃないか‥‥。
「別にどうもしませんよ」
って言ってくれるぐらいはお安い御用なんじゃないか‥‥。
なんでみんな冷たいことを言って私を泣かせようとするのか‥‥。
その場では泣かないけど、思い出すといまだに悲しくなる。


「 冷たい態度で自分を守ってるつもりなの? 」


という宇多田ヒカルの『Wait & See』の歌詞がこれまでの人生で何度頭をよぎったことだろう。(その後に続く「変えられないものを受け入れる力 そして受け入れられないものを変える力をちょうだいよ」という歌詞も永遠に最高だと思う)


‥‥‥‥暗い。
そして重い。
金曜の夜とは思えない暗さ&重さ。
でもまあ元気が出ない日もあるから仕方ない。









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