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口は災いの元 あの時はスミマセンでした

最年少のイツキさん『鬼』になる

ハナノの中で最年少、そして群を抜いてオシャレなイツキさん。彼女のファッションセンスはスタッフ全員が一目置くほどで、「一番美容師らしい」と絶賛される存在です。

ShinとItsukiさん

でも、そんな彼女が先日――上下グリーンコーデで颯爽と出社してきたのです。見た瞬間、「うわ、オシャレだな」と思ったんですが…



頭の片隅で別のイメージが…。そう、「サバゲー帰りの人」に見えたんです。


狩れるものなら狩ってみよ!


朝、イツキさんは外で花に水やりをしていました。僕は店内で掃除をしながらふと目に入ったケミさんに言わなくていいのに、ふと そのことを言ってしまいました。


「イツキさん、今日のスタイル、サバゲーがマジ強そうだよね! 戦闘力MAXだよね!


最初は小声で「ちょっとやめてくださいよ〜」的なことを言っていたケミさんが、ピタッと動きを止めました。そして、表情が硬直したまま僕の背後をじっと見ていました。



え、なに? 怖い話パターン?)



そう思って振り返ると――ドア越しに鬼の形相のイツキさんが!


外で花に水やりをしているはずの彼女が、なぜかドア越しに僕たちをめっちゃ見ていたんです。しかも、彼女の目から発せられる視線は「鬼」と言わんばかりの威圧感。


時間よ10秒だけ戻れ!


「あ…、聞かれてたーーー!!!」



心の中で絶叫しつつ、現実から逃げたい一心でした。頑張って話題を変えてみましたが後の祭り…。ケミさんはずっと苦笑いをしていました。

そこからが地獄でした。午前中は窓越しビームで精神的に削られ、午後からはイツキさんの「無言プレッシャー」が続きました。声をかけても、表情ひとつ変えずに「ふふっ」と小さく笑うだけ。怖い….!

僕はその日の営業が終わるまで謝り倒しました。何回言ったかわからない「本当に似合ってるよ!」の台詞も、イツキさんの冷ややかな視線には通じなかったようです。


以来、僕は誓いました。もう余計なことは言わないと。



イツキさん、あの日のこと、改めてお詫びします。もう二度と「強そう」なんて言いません…本当に…すみませんでした…。



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