【Lisbon8/リスボン8】トラム28番と荘厳なリスボン大聖堂。
リスボンといえばこの黄色いトラム28番。他にもたくさんトラムは走っているけれど、アルファマ地区、バイシャ地区、シアド地区などを走りリスボンの重要なランドマークをいろいろ通るのと、内装を古いスタイルで残してあったりするのとで、「乗るという体験をするならコレ」という感じで一番有名なのだ。
ホテルのフロントのお兄ちゃんに乗る場所を聞いて、行ってみた。始発駅から乗るのが王道なんだと。
で、地下鉄駅マルティン・モニス(Martin Moniz)地上にあがり、早速迷う😫 何故かほぼほぼ逆方向に進んでしまう方向音痴の私。「こっちかな」と進んでも進んでもそれらしき場所がないので(でもトラムの線路はある…)、土産物屋とキオスクが混じったようなお店のおじさんに聞いてみたら、「真逆だよ(しかも対角線上)」と、来た方向の遠くを指差された。…これに乗るために早起きしたのにぃ。
到着するとすでに長蛇の列。
28番の通る道を調べながら気長に待っているんだけど、まだ午前なのにすでに陽がささる…
リスボンのトラムが始まったのは1914年、馬車から電車に変わり運行されることになった。この28番はリスボンを南下し、海の近くを西に走って終点の一方通行。
9 - 12 分ごとに来ると書いてあったけど、全然来ない。かといえば、3, 4台連なってきたりする。…なんでやねーん。
終点まで乗ったら1時間近くかかるらしい。窓際に乗れたら車窓のプチ旅もいいかも。
終点まで乗ることもないか、とリスボン大聖堂前で降りることに。
入ってまず上の階にある宝物館へ。
宝物館は写真NGなので撮れなかったけど、興味深い当時の宝物がいろいろあった。おつとめのときの衣装とか金の道具に冠、などなど。
そのあと、祭壇の向かいの上にある、合唱団が配置されるという場所へ行き、そこから祭壇を見下ろしてみる。
オルガンもございます。こんなふうに、合唱団とオルガンが上の階に配置される教会や大聖堂も珍しくない。
やっぱり上から眺めてみたいもんだ。小さい窓から見える外を、最大クローズアップしてみるw
テージョ川の右側に、リスボン市とアルマダ市を結ぶ、4月25日橋という2277mの吊り橋がちらっと見える。車の旅の方は渡ってみるのもいいかも。
たっぷり堪能した後、登ってきた狭い階段をゆっくり降りる。階段にまで装飾や絵画が。
地上階で改めて大聖堂内部を見学。
この大聖堂は、1147年に建設が始まり160年かかって完成した時はロマネスク様式、その後できた回廊はゴシック様式。レコンキスタ時代の特徴で銃眼がメインファサードについていたり、後にはバロック様式で一部増設、更にはネオクラシカル様式にロココ式で礼拝堂が再建、何度か地震に遭い、最大の1755年地震とその後の大火事で礼拝堂をはじめ多くが崩壊、廃墟となるも、20世紀にどうにか改修。最近では古代ローマ、アラブ時代などの遺跡が発掘されたり、と、なかなか多くの体験をしている。
いろいろな様式が混ざった大聖堂や教会は多いけれど、何度も地震に見舞われ何度も再建されたこちらもなかなかのもんですな。
修復の模様や歴史を説明されている大きな展示パネルを眺めつつ、主祭壇へ。
晴れた日にはステンドグラスが美しく映える。
主祭壇の周りにはいくつか礼拝堂がある。小さいとはいえ、一つ一つがどれも見事。
正面から見るとこう。
このように主祭壇をぐるりと回りながら、一つ一つ礼拝堂を見ていく。
こちら、主祭壇。
こちらはピエタ。
バラ窓。
真ん中のキリストの周りに十二使徒がいる。かなり大きなバラ窓。
やっぱり美しいステンドグラス。
たっぷり堪能して大聖堂を後にすると、ちょうど28番がやってきた。よくある「リスボン大聖堂とトラム28番」というほどいい画角ではありませんが。
ちなみにね、このへんからでも乗車できるんだよね。始発駅から乗るべく1時間半並んだ私たちって…。とはいえハイシーズンはとても混んでいるし、この辺りまでで降りる人はほとんどいないので、空いてないと乗れません。というわけで、やっぱり並んでも始発のマルティン・モニス(Martin Moniz)駅から乗るのがよさそうだw
(続く)