【Lisbon7/リスボン7】リスボン名物「Ginjinha/ジンジーニャ」。
リスボンといえば有名なリキュール「Ginjinha/ジンジーニャ」。町中どこのバーでもカフェ・バーにもあるらしいが、1840年にリスボンで最初にこのお酒を販売したということで有名なこのお店「A Ginjinha」に、飲兵衛なら行かないワケがない。
奇しくも私の頭の中の地図の目印、Rossio広場の目の前にあるので、最初は迷えど一度見つけりゃいつでもふらっと立ち寄れる。
サワーチェリーに砂糖、水、シナモンを加え、ブランデーで発酵させて作られるこのリキュール、ガリシアの修道士の勧めで生まれたとされている(後半ホンマか?)。
まぁドイツでも、昔々修道院で度数の高いビールを生産していて、断食のときに「飲む栄養素」として摂取されていたというから、本当かもしれない。
ちなみにこのお店のGinjaはアルコール度数23%。
お店の入り口付近には、昔からあるようなクラシックなポスターやガラス絵などがあって、見ていて飽きない。
このお店のGinjaリキュールは、ここでボトル買いもできるし、空港のショップにもあるそうだ。狭い店内にたっぷり並べられた「俺んち、コレだよ」感がすごい。
ところでこのお酒、「Ginja/ジンジャ」なのか、「Ginjinha/ジンジーニャ」なのか、いろんな記事を見ていてもどちらもあるようなんだけど、一体どっち?と不思議に思い、ちょっと調べてみた。
本来「ジンジャ」は「サワーチェリー」のことで、「ジンジーニャ」はそのお酒(飲み物)。なんだけど、飲み物に関してはジンジャとも言うようになったそうだ。
サワーチェリーがたくさん取れるリスボン郊外の町 Óbidos/オビドスで取り扱っている「Ginja de Óbidos/ジンジャ・デ・オビドス 」という名のリキュールがあるので、余計にGinjaでお酒のことも指すようになったんだそうな。
そして飲み方も、このお店 A Ginjinhaではショットグラスにアルコール漬けのさくらんぼを入れてくれるし(さくらんぼなしも選べる)、Óbidosの町ではチョコレートのカップにジンジャを入れてくれるのが普通(さくらんぼはなし)。
さくらんぼを入れてくれるお店って、そもそもここだけかもしれない。
とても甘いんだけど、クセになる味。最後に食べるさくらんぼがしみしみで美味しかった。結局2回しか行かなかったけれど、リスボン行く時は必ずここに立ち寄るんだろうな。
(続く)